最優秀パイロットはGPSやソーシャルを絡めた次世代派を選出。newCloudApp()結果発表
以前、【急募】第一次アーガマ隊選抜。プログラミングコンテストnewCloudApp()開催として、
このブログでもご案内させていただいたが、このグローバルなコンテストの結果が発表されている。
newCloudApp()のページにはリンクしか掲載されていないが、Azure.comのイベント/コミュニティ
ページの方には、選出されたアプリケーションに対する若干の紹介文が掲載されている。
Congratulations to Kevin Rohling at myimpulselive.com.
Kevin's IMPULSE application tracks and records your movements while you exercise outdoors
using your phone's GPS. The IMPULSE team also won the community prize.
携帯のGPS機能を連動させた、移動経路トラッキングサービス。Azure側のモジュールと共に
Windows Mobileアプリが公開されているが、iPhoneにも対応予定という記述がある。
Ray Ozzieをはじめ、マイクロソフトが提唱しているデバイスを絡めたクラウドシナリオに
うまくはまるアプローチである。
Congratulations to Laith Yousif at twtri.com.
Laith's twtri application automatically updates your email, Twitter, or Facebook with your flight status.
こちらは、クラウドが持つソーシャルサービスとの相性を具現化したサービスである。
非常にシンプルなアイディア、アプリケーションではあるが、各種クラウドサービスで
公開されているAPIを利用したマッシュアップアプリケーションをAzure上に配置する
というのはうまい使い方のひとつである。
また、同様にインターナショナル部門の発表も行われている。
Congratulations to Omar del Rio at Personal Radio Station.
Omar wrote an application that allows you to listen to your favorite music and interact with your friends.
これは、自分好みのプレイリストを編集し、仲間とシェアするサービス。mp3ファイル置き場には
Live Mesh(開発者向けCTP版)を使用している。
グローバルなWinnerに日本からの候補が選ばれなかったのは残念であるが、
短い開発期間でありながら、日本からも多くの作品応募があったことに感謝したい。
日本からの応募作品については、TechEdの私の担当セッションで紹介させていただく。
(※TechEdは好評につきすでに申し込みを締め切らせていただいている)
T2-203 Azure 開発概要。クラウド時代のアプリケーション開発者として身につけておくべき基礎
ただ、Winnerとして選出されたアプリを見ても、いずれもクラウドらしいアプリか?と問われると、
若干「ならでは感」にもう一歩踏み込む余地がありそうだ。Azureに配置してみたWebアプリ、という
イメージがぬぐえない。ただ、確かにAzureだからこそ、という機能面での訴求がまだできていない
というマイクロソフト側の問題でもある。今回参加していただいた方々はもちろんのこと、
開発者のみなさんと一緒になって、「Azureらしら」を見いだし、醸成してゆきたいと考えている。
今回は締め切りまでの時間もなく、応募を断念したという声も何件かお聞きしたが、
次回第二回が開催される際には、早めのご連絡を心がけたいと我々も反省しているので、
その際には是非腕をふるって参加いただきたい。
クラウドらしさってなんだ?という方には、コチラのホワイトペーパー(Cloud Computing Use Cases)がオススメだ。
スケーラビリティやスループットを競うKeyValueストアなどインフラまわりの技術も
確かにクラウドらしさの一部だが、もう少しユースケース的な観点から、(かといって
ユーザーとして完成品のSaaSをただ利用するだけではない)クラウドらしさを
今一度考えてみていただきたい。
なお、newCloudApp()の結果発表も行っていたAzure.comのコミュニティ、イベントページで
上記ロゴと共にWindows Azure World Tour というイベントの案内が掲示されているが、これに準ずる
イベントを東京で開催すべく、企画・準備中である。詳細決まり次第ご連絡するが、
10月13日、14日(仮)は参集できるよう、予定をあけておいていただきたい。