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戦略とオペレーション

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最近、再生ファンドや企業再生に関してだいぶ認知が広まってきたように思う。

企業再生においては、以前は、ファイナンス面での処理や事業再編が主だったのに対して、戦略やオペレーションの改善が重要だということが常識のようになって来つつある。

そして、実は一番重要なことはオペレーション、つまり現場の業務遂行であり、遂行する主体としての従業員のモチベーションだ。

戦略が、重要でないというわけではなく、ある程度の人であれば当然「仮説としての」戦略は作成できる。
しかし、日々、事業を行っていく中で、顧客の真のニーズが明らかになってきたり、競合環境が変わったりといったことは本当に日常茶飯事だ。

そういった外部環境に俊敏に対応し、日々戦略の制度を高めていくことが望まれる。

しかし、それ以上に差がつくのが、組織としての業務遂行能力であり、従業員のモチベーションのマネジメントだ。

ある人が言っていたが「人間の能力は10倍も差がない。しかし、やる気の違いは100倍以上の差を生む。」

再生の現場においても、Turn Around Managerは、派手な外科手術をやるのみでなく、地道な現場を強くするための努力が求められている。

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