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情報格差などがもたらす情報社会の問題について考える

東京オリンピック2020では情報の「お・も・て・な・し」を!

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ソチ五輪終了、そして2020年東京五輪に向けて!

ソチオリンピックが終わりましたが、日本の多くの選手が大活躍し国民に感動を与えてくれました。皆さんご存知のとおり2020年夏季オリンピックは東京での開催になります。

開催地が東京に決まった時の感動は記憶に新しいですね。2020年夏季オリンピック開催地を決めるIOC(=オリンピック委員会)の総会が行われ、東京がプレゼンテーションを行いました。そのなかで滝川クリステルさんが言ったセリフを覚えていますか?

日本人の心として「表現できるたった一つの言葉」として紹介された

「お・も・て・な・し」

です。名プレゼンテーションとして歴史に名を刻みました。


YouTube: ◆2020 TOKYO Olympic Games◆滝川クリステル『おもてなし♡』字幕付フル

世界に自慢できる「情報バリアフリー」のおもてなしを

東京オリンピックでは、多くの外国人が日本を訪れ、滞在中ショッピングや食事などをしたりします。その時こそ情報の面でも最大のおもてなしができるとよいですね。多くのサービス多言語に対応すべきでしょう。東京都は準備を着々と進めていることでしょう。

また東京パラリンピックでも多くの障がい者が東京・日本にやってきます。ここでも最大のおもてなしをして、バリアフリーの東京・日本をアピールしたいものです。

電話リレーサービス」の義務化を進めよう!

オリンピック・パラリンピック関係者は日本滞在中に多くの情報が必要になるはずです。表示を多言語化したり通訳者を用意したりする必要があります。併せて電話に関しても電話リレーサービスを用意できればよりよいおもてなしを提供できます。

電話リレーサービスとは利用者が自分のコミュニケーション手段(外国語、手話、文字)などを使用して、通訳オペレーターとコンタクトし、伝えたい・聞きたいことを通訳オペレーターが利用者に変わって第三者に電話をかけて連絡を行うサービスです。なお、通訳オペレーターは多言語(英語、中国語、韓国語、手話など)対応が望ましいです。

アメリカや欧州(スウェーデン、ドイツ、イギリス、スイス、フランス、ノルウェーなど)、韓国、タイ、オーストラリアでは、電話リレーサービスが定着してています。


YouTube: タイでの電話リレーサービスの様子:Innovation Thailand Idol - TTRS (Thai Telecommunication Relay Service)

日本では2000年頃から複数の民間企業により電話リレーサービスがはじまりましたが公的なものではなく、十分なサービス水準に達していません。10カ国以上の先行国と同様に公的な電話リレーサービスによる電話でのバリアフリーの義務化を期待したいと思います。

東京オリンピックや東京パラリンピックまでに是非とも公的電話リレーサービスを実現し日本の誇る「お・も・て・な・し」を提供したいものです!

これを実現したく、NPOインフォメーションギャップバスターでは、Change.orgでオンライン署名を行っています。署名やシェアなど、みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

[Change.org]電話のバリアフリー化を促進する公的電話リレーサービスの義務化

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