【汎用機からサーバへ仮想化へ、C/SからWEBへそしてアプリへ。ITの螺旋はどこまで続くのか】
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皆様こんにちは。鈴与シンワート株式会社の正林です。
今ちまたを席巻している「クラウド」というキーワード。これは仮想化技術をベースに構築されていることは周知の事実。
ひとつの筐体の中に、論理的なサーバを作り上げて様々な処理を行う、これ仮想化といふ。つまり大型の処理筐体の中で複数のサブシステムを動かすことにことに他ならない。
これって、かつてIBM製の筐体などが隆盛を極めた「汎用機」の思想に近しいものがあって、技術的なファクターとして処理能力の飛躍的な発展を続けているものの
>> デッカイ箱で複数のサブシステムを稼動させる
という根本部分に関しては「集中処理型」の手法である。
今、業務やサブシステム単位で個別サーバを構築していく「分散処理型」との過渡期ともいえる。
システムの利用形態に関してもC/S(説明不要と思いますが一応。。クライアント・サーバ)がWEB化というキーワードのもと、利用者へのアプリケーション配布の無いスタイルが利便性が高い、とされてBtoBの世界もWEB化の波が押し寄せていた訳です。
ところが、今はスマートデバイスを中心に「アプリ」と呼称を変えて、ユーザーへアプリケーション配布を行う、実質的なC/S型の概念が勢いを見せている。
要するに利用者へ
>> アプリケーション配布を行うか否かという観点でC/S型の利用形態が勢いを見せている
当然これだけではなくて、端末もApple製品が流行であるがかつてのWindows端末の流行を自分は想像してしまう。
端末に搭載されたOSやミドルウェアがスタンダードであるからこそ
● バージョンアップ時の対応の煩雑さ
● ウィルス、ハッキングのリスクの増大
などが起こりうるからして、MACが安全という神話ももう過去のものとなるだろう。
集中処理から分散処理へ。そして集中処理への回帰。
クライアント端末のアプリケーション配布からアプリケーションレスへ
こうした流れは、スタンダードな技術や手法が飽和したときにまた、回帰する。
言ってみれば、IT技術の無限ループ、螺旋階段。
ITのスタンダードが変遷した歴史がそれを裏付けている。
これがITの発展であるならば、今リアルに湧き出るようなキーワードに拘泥せず、未来をキャッチする創造力が僕たち個人に必要な重要なスキルだと思う。
個人的には、「winy」などで世間から批判された「P2P」技術は、ビッグデータ時代を迎えるにあたって再度脚光を浴びるものだと考えている。膨大なデータがサーバやネットワークにかける負荷を周辺のネットワークへ影響を最小限にデータ通信を行うにあたって、この技術ファクターは無視できないものになるだろう、と予想する。
ITに関わるビジネスをしているものとして、現在を生き抜きながら「同時に」常に次を見据えていくことを忘れないようにしないとねー。
<了>
-正林 俊介-
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