【漫画「島耕作」が支持される4つの理由あるいはクールビズは何故定着したのか?】
»
皆様こんにちは。鈴与シンワート株式会社の正林です。
またまた漫画トークになりますが、「島耕作」もちろんご存知かと思います。
サラリーマン男性のいや、雇用者たる経営者の皆様も愛読されている方は多いのでは無いでしょうか?
もともと「課長 島耕作」で始まったものの「部長…」「取締役…」などのシリーズを経て、すでに社長となった彼の生き様が今もなお描き続けられているのです。
「係長…」なんて若き日の姿も並行して連載されており、いまや「島耕作」の人生の一大抒情詩のような感すらあるのです。
1984年から連載開始とのことで、堂々たるロングセラー作品です。ではなぜ、この「コーサク」が長きに渡って支持されるのか?その理由を完全主観ですが4つ挙げられると思うのです。
理由1. 主人公がサラリーマンという多くの人にとって身近な存在であること
理由2. 時々に応じた時事ネタや社会状況が反映されていてストーリーにリアリティを感じさせる
理由3. 素敵な女性との出会いがやたら多い
理由4. 普通のようでありながら、ちょっとだけ道を外れたプチ・アウトローであること
そして自分はこの4つの理由をさらに、大きく2つの要素に分類してみることにします。すなわち
● 自己投影要素:読者にとってリアリティを感じさせるディティール
● 疑似体験要素:したくてもできない少しだけ日常と違う願望が次々と起こるストーリー
といった風に。
そして、僕は「少しだけ日常と違う経験」という点に注目するのです。
漫画の中では「妻との離婚」という比較的ライトなものから、「探偵業を営む友人と協力してビジネスの課題を解決する」、「裏社会とのビジネスの対立や障壁の回避」、「素敵な女性との交流」など、刺激的だなぁ、なんて思うことが自己投影したコーサクに次から次へと起こるのです!
で僕は、これはっ!と思いましたよ、思っちゃった訳です。この感情は漫画の面白さだけでなく様々な場面(例えばビジネス・シーンにおいても)で作用するものだってことに。
※って、ここから強引な展開に持っていきますよ~。
人間というのは普段の生活、仕事のペースややり方をドラステックに変えることに拒否感を感じるものです。
ただし、少しの変化や刺激には積極的な関わりや充足したい欲求をおぼえるもの。
ビジネスであれば「今よりちょっとカッコいいもの、便利なもの」であったり、競合製品と比べてちょっと尖がってるんだぜー、なんてものが購買意欲をかき立てたりするのではないか。
そこにビジネス成功の鍵が隠されている!って真理に到達しちゃったのです。
アパパッ!これはゴイスーなことであります。
残暑は未だ厳しい東京ですが、夏季のビジネススタイルとして「クールビズ」はすっかり定着しましたよね。ノーネクタイで顧客へ訪問することも今ではまったく違和感も無いわけで。
これ、なんで定着したかというと、先の論理で言えば、普段のスーツスタイルを「ちょっとだけ着崩している」からだと確信しているのです。
昔は「省エネスーツ」今で言えば「かりゆしウェア」など、手を変え品を変え提案されてもチットも流行らないのは「普段と違う」ものだからなのです。
だから例えば「スーパークールビズ」を浸透させるために自分であったら、新しいデザインのビジネスウェアなんてものではなくて「プライベート使いのショートソックス」に「普段使いのスーツをロールアップ」なんてのがいーんじゃない?と思ったりして。
ヘイ、週末ということもありダラダラした内容で恐縮ですが今日はこれでケツカッチンで!
<了>
-正林 俊介-
SpecialPR