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インターネットの歴史学

インターネットの可能性を見てみたい人に「不思議の国のNEO」

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不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話 不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話

太郎次郎社エディタス  2009-05
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 あの人にオススメしたい、この1冊 ~ 番長と遊ぼう!:事務局だより:ITmedia オルタナティブ・ブログということで、私がオススメする本は「不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話」。

 皆さん、最近のインターネットを見ててどうですか? 仕事にネットを使っていてどうですか? 私は、正直インターネットを以前のように楽しく使えなくなってしまいました。10年ぐらい前までは「インターネットが発達すると、世の中もっと面白くなる」と思っていましたが、私のように仕事にプライベートにネットを使うことでクタクタになっている人も多いでしょう。

 残念ながら「あの頃の未来」の現実は、メールと携帯に振り回され、四六時中ExcelやPowerPointを使われる世の中です。もちろん、徐々にではありますがインターネットは、世の中を変えています。ただし、果たしてその変化が良かったのか悪かったのか、まだ々わからない部分もあると思います。

 それでは、インターネットにはもう何の可能性もないのでしょうか? それを考えるヒントがこの「不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話」にはあると思います。

 本書はかわいらしい表紙と物語調の語り口とは裏腹にRFID、フェアユース、コモンズの悲劇、地域通貨、P2P、ダムレス水力発電、と好きな人にはピンと来る“濃い”キーワードが満載となっています。これらの“濃いキーワード”を使って「もし、インターネットの技術が発展した時にお金というものはどのようになるのか?」といった物になっています。

 色々な読み方があると思いますが、私はこの不思議の国で使われているお金は「自立・自営」のための仕組みだと思いました。残念ながら、今のIT世界の流れは真逆で自分達でできる苦労をできるだけアウトソーシングしようとしています。最近出てきている「クラウドコンピューティング」というものはまさにその象徴でしょう。

 

しかしながら、あと10年~30年後、成長しなくなった世の中をどのように維持していくか? という事を真剣に考える時、そしてその時には本書に出てくるようなインターネット技術が必要になってくるでしょう。そう考えると、あと10~30年先にどのような事になるのかを考えると、この本は非常に面白く読めると思います。

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