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インターネットの歴史学

インターネットは何のために作られたのか?

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 普段、使っているインターネット。メールの読み書きやWebでの検索、動画の視聴やECサイトでのお買い物と、非常に様々な事ができる。もちろん、メールやECサイト、動画などを提供しているのは別々のサービス業者だが「インターネット」という共通の基盤で動いている。

 いったい、このインターネットは何のために作られたのだろうか? 現在では私たちは当たり前のように使っているが、これは「誰が」「なんのために」「どこで」利用したのだろうか?

 この説明として、一般的に知られているのは「インターネットは核攻撃に耐えられる通信網として作られた」という事が一般的に広まっている。 どこからこのような話が(専門家では無く)一般的に広まったかについては、日本では1996年にNHKで放送された「新・電子立国」という番組からだと思う。この番組はNHKが制作したドキュメンタリー番組で、マイクロソフトやジャストシステム、ロータスなどのソフトウェア産業を追っている。

 このドキュメンタリー番組の中でインターネットの生い立ちについて解説しているのだが、この番組の中で「インターネットは核兵器に耐えられる通信システムとして生まれた」と説明している。

 当時、私もこの番組を見ており、何の疑問も無く「インターネットは核兵器に耐えられる通信網だったのか」と思っていた。しかし、色々と調べていくと、どうもそうのような簡単な話では無いようだ。次回は、インターネットが生まれた経過を見ながら、どうしてそのような話が広まったのかを見ていきたいと思う。
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