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アジャイルに行こう!

なぜ Agile Japan 2013 の基調講演に James Grenning さんを呼びたかったか

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Agile Japan 2013 が 5/24 に決まりました。みなさん、予定を空けて置いてください。

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http://www.agilejapan.org/

Jwgtwitterutahさて、今回の基調講演の一人は、James Grenning さん、アジャイル宣言にサインした一人です。私が James さんをぜひ今回呼びたかったのには、理由があります。

日本には、エンタープライズ系の開発とほぼ同じくらい、組込みソフトウェア開発があります。日本の中でアジャイルがしっかり根を下ろすためには、日本のエンジニアの約半分を占める、組込み系ソフトウェアエンジニアに、アジャイルのメリットを示す必要があるのです。

アジャイルは速さを求めるだけではなく、品質を高める新しい設計のあり方をも示しています。その1つがTDD(テスト駆動開発)です。

Book_2 Jamesさんは、このテスト駆動開発を組み込みC言語で行うという、

「Test-Driven Development for Embedded C」

という著書をもち、この本がちょうど、もうすぐ日本で翻訳が出版されます。この機会に、ぜひ、Jamesさんに来てもらい、日本でも、アジャイル開発の品質と技術の大切さについて語ってもらおうと思いました。

基調講演の概要は、こんな感じです。

アジャイルにおける技術と品質の重要性
James Grenning 氏

アジャイルに技術力は不必要なのでしょうか?
いや、全くその逆です。アジャイル宣言が十周年を向かえて、再発見したのは、「卓越した技術(technical excellence)」の重要性です。
10年たって今頃やっと?
私たちは10年間役に立たないものを高速に作っていたというのでしょうか?「卓越した技術」とは、個々のプラクティスのことではなく、それ以上のものを意味します。2週間スプリント、バーンダウンチャート、朝会、というようなアジャイルの基本な規則は、それ自身が目的ではなく、チームが自律的に新しいプラクティスを採用し、それに適応し、そして技術を洗練していくための出発点だといえます。
卓越した技術を得るには、関心を集中させる必要があります。顧客への集中、ムダな活動を発見して取り除くことへの集中、品質の高いコードへの集中。そしてこれは、継続的な学習であり、チームとして協働すること、実現可能なことについて現実的になることでもあります。
この基調講演では、なぜ卓越した技術が重要なのか、そして、私たち一人ひとりができることは何なのか、についてお話します。

今回は、ぜひ、組込みエンジニアの方がたくさん参加してこの基調講演を聴いてくれるといいな、と思っています。

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