SEMATの最初の本が出ました。
SEMATの最初の本が出ました。
SEMATの過去の紹介はこのあたりを読んでください。
アジャイル派としては、この推薦文を Robert Martin が書いているというのに注目しています。前書きには、彼のソフトウェアクラフトマンシップ活動のことが書かれています(上記Safariから読めます)。
この中で「言語」(EiffelのBerrland Meyer担当)と「カーネル」を作ろうとしているが、その成果の一部のモデルが以下。
Jacobsonは、長大なプロセスは今は必要なくて、プラクティスの集合が大事、と言い始めている(彼のEss-UP活動のように)。
図を見ると、「Way of working(仕事の仕方) 」という言葉が「プロセス」の代わりに使われていて、それが「Practice(プラクティス)」の集合であり、それが「Work(仕事)」を「ガイド」する。と読める。
さらに左側では、「ステークホルダ」が提供する「Opportunity(機会)」という言葉が従来の「プロジェクト」に変わって使われ、「Requirement(要求)」が「Work(仕事)」との間にある。
右側では、 「Team(チーム)」というコンセプトが取り上げられている。そして、チームとステークホルダの間に「Software System(ソフトウェアシステム)」が置かれている。そして、ステークホルダとチームの関係は、「Supports(支援する)」なんだよな。
すごく当たり前のことを書いているが、ワーディングが新鮮(「機会」、「チーム」、「仕事の仕方」、「支援する」あたりを選んだチョイスがすごくいい)で、上記のコアコンセプトは「アルファ」と呼ばれ、カーネルはシンプルに保たれている。
これらを使って、現在のソフトウェエアプロセス(たくさん、たくさんのやり方があり亜流があるし、現場ごとに違っている)を言語を使って記述し、計測可能にし、そしてアカデミアと産業界を結ぼう、という構想である。賛否両論あるだろうが、コンセプトはそろってきている。現実と離れないような活動に期待。というか、期待しているより参加しないといけないんだよね。日本から何か貢献したい。評論家ではいけない(自戒)。