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本の紹介:『UMLによる一気通貫DBシステム設計』

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Umlhoso 細川努さんの本を紹介します。

『UMLによる一気通貫DBシステム設計』です。

この本は、アプリケーションの分析・設計環境として標準となりつつあるUMLと、今だデータベースを使うシステムでは現役標準として使われているERD(エンティティ・リレーション図)を使って、企業の情報システム全体を分析・設計していく、という非常にバランスの取れた現実的な本です。プログラミング言語としてはあたりまえになったオブジェクト指向、DBでは長い歴史を持つERD、それらを「一気通貫」させようというのです。

実は、JUDEの開発チームがこの本に大変お世話になって、参考にさせて頂いていますm(._.)m。JUDEでは、今回、UMLクラス図←→ERDの相互変換機能を作ったり、ERDと業務フローのマトリクスとしてCRUD機能を作ったりしたのですが、多くを学びました。

さらに、この本の後半では、「商品」や「在庫」など、業務システムに一般的によく表れる概念を、パターンとして抽出していて、実際にシステムを設計する際には、大いに参考になると思います。(システム開発チームに一冊!という感じです。)

細川さんは、先端の技術に対する知識だけでなく、それを現場の設計活動に落として実際に形にすることから「コツ」や「勘所」までを文章にされており、その実践的活動をとても尊敬しております。この業界を明るく変えていきたい、という思いを共有させてもらっている師匠の一人です。これからも、よろしくお願いします。

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