オルタナティブ・ブログ > An Agile Way >

アジャイルに行こう!

Agile2007 Monday

»

※ 9/21 追記: Jeanの資料は、こちら。
http://www.agile2007.com/agile2007/index.php?page=sub/&id=584

Jeantakaba 一日目のセッション。

"I Don't Like Mondays -- Improving Agile Process team Events" by Jean Tabaka

Jean は"Collaboration Explained" を書いた、女性。とても活動的で、プログラミングよりもファシリテーションに強い。アジャイルでは、ミーティングがとても重要だが、それをうまくやるためのノウハウについて。「月曜がいやなのは、会議のせいだ!」

はじめに、会場に質問、朝会(スクラムミーティングやスタンドアップミーティング)をやっている人はどれくらいいる?なんと、250人中200人くらいがYesに手をあげる。普通にAgileの浸透が進んでいることにびっくり。この会がアジャイル信奉者の会であることを差し引いても、すごいと思う。うまく行かない会議の理由として、必要な人が参加していない、人数が多すぎる、会議と違う場所で結論がきまる、しゃべる人が決まっている、などなど、いろいろな例をあげる。会議がいい状態になるために、

  • Forming(形作り)
  • Storming(議論白熱)
  • Norming(まとまりだす)
  • Performing(ハイパフォーマンス)

という4つのモードを経ること、そのために、司会者がFacilitativeになる必要があること。そのためのツールとして、

  • Purpose and Agenda on the wall(目的とアジェンダを壁に張る)
  • Personal Objectives(目的リスト)
  • Ground Rules(グランドルルー)
  • Parking Lot(駐車場-関係ない話は一時退避)
  • Decision Board(決定を明らかに)

などが紹介されました。そんなに難しくないことばかりなのですが、アジャイルになると大小ふくめて会議がどんどん多くなるので、チームがパフォーマンスを引き出すこれらのテクニックが重要になるのです。

最後に、マンネリを防ぐためにいろいろな方法が紹介されました。中で、「俳句を読む」というのがあってびっくり。そういえば、TRICHORDチームでも流行ってたことがあったなぁ。。。

その多にも、

"Innovation Games for Customer Understanding" by Luke Hoffman
ゲームを使った要求の引き出しかた。

"Introduction to Lean Software Development" by Mary Poppendieck
「リーン入門」(米国では、今、リーンに注目が集まっていて、会場に入りきれなかった!)

Dianalarsen"The first Thing to Build: Leveraging Trust on Agile Teams" by Diana Larsen
「信頼関係」を築くために(Retrospectiveの著者)

Scottambler "BDDD" by Scott Ambler

といったセッションに出ました。セッション選択のポイントは、「友人関係」ということで、以前から友好のある人をチョイス。

そして、Ice Breaker パーティです。今年は多いなー、1000人くらいでしょうか。参加者がどんどん増えていますね。2003年に参加したときには、半分以下だった。このカンファレンス全体が、人と人をつなぐことに1つの主眼が置かれているため、パーティは会期中2回もあります。

日本と同じ。「懇親会重要」なんです。

今年感じていることは、昔は、XPとAgile というキーワードが中心だったこのカンファレンスが、AgileとLeanとファシリテーションというキーワードに移っていること。Agileを中心に、右側がプログラミングとしてのXP、左側に、インダストリとしてのLeanがあり、参加者が右側から左側にシフトしてきている、開発者から経営者にシフトしてきていると感じました。

Comment(0)