Social Media Weekに出演しました!J-POPはK-POPに学べるか?
世界10都市で同時開催されたソーシャルメディアをビジネスにするというテーマのイベント「Social Media Week」のトークセッションのモデレーターを務めました。
テーマは、「ソーシャルメディアは世界とつながっている。J-POPはK-POPに学べるか?」。ソーシャルメディアと日本の音楽の関係を、K-POPの事例と比較しながら、考えて見ましょうという様なテーマです。
ゲストスピーカーが、超絶に豪華でした。関西大学教授で『少女時代と日本の音楽生態系』著者の三浦文夫さん。三浦さんは、元電通で、radiko設立の最大の功労者でもあります。深い識見をお持ちです。
もう1人は、TAKU TAKAHASHIさん。言わずと知れた日本のダンスミュージックの牽引するユニット「m-flo」のリーダー。超一流アーティスト・プロデューサーであり、社会的な発言もされています。ダイヤモンド・オンラインのインタビューも話題になっていましたね。また、TAKUさんは超一流のDJが選曲するインターネットラジオ局「block FM」を立ち上げるなど、ビジネスセンスもお持ちです。今回はm-floのアルバムリリース(3月13日に「NEVEN」が発売です。サンプル盤を訊かせていただきましたが、素晴らしいです!こちらもよろしく!)直前のお忙しい時期だったのですが、ご無理を言って、参加してもらいました。
お二人は初対面だったので、事前に顔合わせをしたかったのですが、国際的活動で多忙を極めるTAKUさんと関西在住の三浦教授の予定が合わず、結局、当日の本番1時間前に、代官山T-siteでランチをとりながらのミーティングになりました。
全体の進行は、
・山口から趣旨説明
・TAKUさん自己紹介 ⇒このビデオがとても面白いです。さすが、エンタテイナーだなと思いました。
・三浦さんから「基調解説」的にK-POPの歴史をお勉強。⇒わかりやすくまとまった韓国音楽ビジネスの歴史でした。
ここからはフリートークになります。
流れとしては
1)「K-POPから学ぶこと」
2)「ソーシャルメディアとグローバルな音楽ビジネス」
3)「J-POPの明るい未来??」
という予定でいたのですが、この3つの話しをいったりきたりする、感じになっています。
その模様は、USTREAM放送のアーカイブ映像がこちらにありますの、興味のある方はご覧下さい。
<4月23日追記:togetterのまとめがありましたので、紹介します>
拙い進行で申し訳ありません。モデレーターとしては、お2人をお呼びできた時点で「勝ったも同然」と思っていたのですが、事前打ち合わせ無しだったので、緊張しました。"ガチンコ"だった分、ジューシーな会話にはなっているかなと思っています。
私としては、K-POPが国としてまとまって、明確な戦略を持って、コンテンツ輸出を行い、一定の成果を挙げていること。対して、日本は、まとまって方針を持つことがなく、ただ、個別のコンテンツが海外のユーザーに支持されて、ゲリラ的な闘いになっているという事実を対比的に知っていただきたかったです。
そして、日本の音楽業業界も変わる姿勢を見せてきているので、チャンスだし、今ならまだ間に合います、ということを訴えたいと思っていました。クラウド化の促進で、音楽とインターネットの不幸な歴史が終わり、音楽体験にデジタルが活用されていく時代が来るというのが私の持論です。
映像をご覧になって、質問や異論があれば、歓迎します。コメントなりTwitterのメンションなりでご意見ください。
来月は、SXSWに行ってきます。日本音楽制作者連盟の理事としてSYNC MUSIC JAPANという日本の音楽の海外との窓口になるサイトの宣伝が主な任務なのですが、海外の音楽系を中心としたITサービスの人たちと話しをしてくるつもりです。
日本からは、井口尊仁さんが、旗を振って、SAMURAIが行くようですね。Austinで日本人との出会いもありそうです。新会社テレパシーで井口さんが重大発表をされるようなので、現場で「目撃」してきます。
できるだけリアルタイムにレポートするので楽しみにしていて下さい。また、SXSWにいかれる方はSYNC MUSIC JAPANのブースに行けば私も居場所はわかりますので、お気軽に声を掛けて下さい。
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山口哲一(音楽プロデューサー・株式会社バグコーポレション代表取締役)