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続・エンターテインメントにおけるクラウドファンディングの可能性。~体験記その2「KICKSTARTERも試してみた」~

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 ソーシャルメディアを活用した資金集めの方法として注目されいている「クラウドファンディング」。私は音楽プロデューサーの立場で、新人アーティストや新しいプロジェクトの初期プロモーションの方法論として実践的なトライアルを行ってます。以前のブログで、新プロジェクト「j-Pad Girls」を日本の「キャンプファイヤー」というサイトで発表するという形で始めました。開始から19時間で目標金額を突破して、見事に「サクセス」しました。(その時の記録はこちらをご覧下さい。)

 ソーシャル美女が「ひとりハモネプ」のように、自分の声だけで、好きな曲をカバーする。ミュージックビデオも制作し、iTunesなどを使ってグローバル配信するというのがj-Pad Girlsのコンセプトです。お陰様で、徐々に支持を集めていて、メディアの取材なども増えてきました。

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 3曲目の相沢まきfrom j-Pad Girls「君をのせて」は、Amazonmp3ダウンロードランキングで1iTunesのミュージックビデオj-Popランキング17位、レコチョクビデオクリップチャート87位とランクインしました! 

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 調子に乗って、米国のクラウドファンディング「キックスターター」に挑戦したのですが、支持者6人で575ドルしか集まらず、こちらは見事に玉砕しました。

 インディペンデントのアーティストで1億円近い資金を集めているケースも出てきていたので、企画の面白さを打ち出せば興味を持ってもらえるかと思ってのですが、甘かったです。ソーシャルメディアでつながった信頼関係がベースに必要なのだということを痛感しました。もちろん、英語でプレスリリースを発行し、いくつかのニュースサイトには掲載されたのですが、不十分でした。フェイスブックページではアジアを中心に18000人のファンがいるのですが、米国での電子マネー決済でのサポートのハードルは高かったようです。捲土重来、再チャレンジしたいと思ってます。


 日本のクラウドファンディングサイト「Campfire」では、別のアーティストでも挑戦しました。AIU RATNAというインドネシアのロックシンガーです。

 インディーズレーベルでリリースした作品が、J-WAVE TOKIO HOT 100で16位、iTunes Store J-POPチャート7位、と注目されて、メジャーレーベルからリリースの予定が、昨今のレコード業界不振のあおりで遅れてしまい、次作の準備のための来日資金を集めることにしました。『インドネシアのロック歌姫「アユ・ラトゥナ」を日本に呼ぼう!』は、クラウドファンディングらしいわかりやすさがあると思ったですが、締切当日の目標額達成で、はらはらしました。先週、無事に来日しています。


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 j-Pad Girlsは2nd Seasonに入り、新たに4人の美女シンガーで作品をつくります。準ミスユニバースジャパン2009の小幡尚美、元ミス青山学院伊藤寿賀子、日テレジェニック2011特別賞の酒井蘭、そして中国からミスキャンパス北京の羅暁旭と4人の「ミス」が集まってくれました。今回は「ボードメンバー募集」という形で、制作や宣伝のプロセスに参加してもらう仕組みを考えました。フェイスブックの非公開グループなどを使って、プロデューサー達と意見交換をしたり、ジャケット写真のセレクトに関わったり、ライブの演出のアイデアをもらったり、そんなやり方を採り入れます。来年2月14日には、1st Seasonのシンガーも参加して、初のリアルイベントも行います。これから発展していくプロジェクトです。

 興味のある方は、是非、「ボードメンバー」になってください。クラウドファンディングでプロジェクトを支援するという体験をしてみませんか?

●「j-Pad Girls」東京から世界に発信するメディアアート・プロジェクト


 最後に告知を二つさせてください。

 佐野元春さんのNHKFMでのレギュラー番組『元春レイディオ・ショー』にゲスト出演します。「音楽配信の未来」をテーマに佐野さんと対談します。放送は、12月4日(火)23時~24時。お時間ある方は聴いてください。収録の顛末はこちらに書いてます。こんな感じでした。

●NHK FM「元春レイディオ・ショー」に出演します。


 それからもう一つ。音楽ビジネスに関するメールマガジンが創刊しました。『「音楽人」養成メルマガ~ソーシャル時代に音楽を売る7つの戦略とは?~』毎週火曜日発行です。

 リットーミュージックから10月25日に出版された『ソーシャル時代に音楽を"売る"7つの戦略』から発展したメルマガです。私が監修していますが、コンテンツビジネスに興味のある方は必読と自負しています。是非、ご購読ください。

山口哲一(音楽プロデューサー・株式会社バグコーポレション代表取締役)


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