SAP Helps 南アフリカ Run Better ~(1)恐怖の犯罪都市?ヨハネスブルグへ
私は今、南アフリカ共和国のヨハネスブルグに来ている。これから約4週間、SAPグローバルのCSR活動である「ソーシャル・サバティカル Social Sabbatical」に参加するためだ。
いつものHANAやクラウドの記事とはまったく関係がなくて恐縮だが、しばらくの間お付き合いいただきたい。
■危険都市?
「ヨハネスブルグへ行く」と言うと、友人・同僚の8割は、即座に「治安が悪いって聞くけど大丈夫?」と返してきた。そんなによく知られた話なのか?
たしかに、Googleに「ヨハネスブルグ」と入れると、関連語句として真っ先に「危険」が出てくる。「世界で最も危険な都市」といったトーンで、面白おかしく書き立てている日本語のブログも多い。
しかし引用されているコメントが一言一句同じ(要はコピペ)なので、原典のない孫引きにすぎないこともすぐわかる。2010年にサッカーのワールドカップをホストしたことで、犯罪はかなり駆逐された、という記述も多い。
日本語よりは信用できそうな英語サイトをググってみると...おっ、「世界で最も危険な都市トップ 50(The World’s Most Dangerous Cities)」というサイトがあった。日付は2012年11月、かなり最近のものだ。どれどれ... ヨハネスブルグは、なんと、50位。
つまり依然として危険な都市の一角に名を連ねてこそいるものの、もはや降格スレスレ。同じ南アフリカでも、観光地として知られるケープタウン(35位)、ポートエリザベス(41位)、ダーバン(49位)、に続いて4番目。アメリカでさえ、デトロイト(30位)、ニューオーリンズ(43位)、ボルチモア(48位)と3都市がランクインしているのだ。
なんだ、もはやそんなに危険じゃないんじゃないの?\(^O^)/
■いざ、ヨハネスブルグへ
・・・というわけで到着した、ヨハネスブルグの、O.R.タンボ国際空港。
見た目は海外のどの空港ともほとんど変わりない。もちろんワールドカップに合わせて新調した部分が大きいのだろう、まだピカピカである。
空港の看板も、サムソン、BMW、TOSHIBA、ハイアール、、、とおなじみの面々。
おっ!SAPもあった!(笑)
たしかに警備の警察官が多数立っているが、武装は警棒のみ。銃は持っていない。2001年の同時テロのあとしばらく、アメリカの空港にはライフルを持った軍人が立っていたことを考えれば、はるかに穏やかだ。
それでも、空港には、事務局が手配してくれた迎えのクルマが。やっぱり、南ア初心者をいきなり街に放り出すわけにはいかない、ということか... ちなみに迎えのクルマはカローラだった。
高速道路は非常によく整備され、3車線の幅は日本より広い。左側通行なのと、クルマが小さい(小型車が圧倒的に多い)ので、ちょっと日本っぽい印象もあるが、実際には緩やかな起伏がどこまでも続き、「大陸」であることが実感できる。
■サントン
治安が悪い悪いと言われるヨハネスブルグにあって、「ここだけは安全」とされるのが、中心部から北へ10kmほど離れたところにあるサントン Sandton と呼ばれる地区だ。今回われわれが泊まるアパートメントもここにある。
着いてみると、なるほど、見るからに安全そう、というか、普通のアメリカの大都市と変わらない。オフィス、ホテル、ショッピングモール。
なにより安心感を与えてくれたのは、アパートメントの目の前にあるカーディーラーだった。ただの新車販売店ではない。マクラーレン、アストンマーチン、ロールスロイス!こんな超高級車の店が、治安が問題になるような地区にあるはずがない。よかった~(笑)
ヨハネスブルグ一の高級ショッピングモール、ネルソン・マンデラ・スクエアに立つ、マンデラ元大統領の銅像。デカい。
わかりますか?このショーウインドウの写真に、人間は何人写ってるでしょう?正解は、4人です。
ピクリとも動かないその根性もさることながら、マネキンの横に並んでも見劣りしないそのスタイルもすごい...
そしてこれが、世界中のSAPから今回ヨハネスブルグに集まった、チーム「Running Springboks」のメンバー12人(とスタッフ2人)。国籍でいうと、アメリカ、ブラジル、アイルランド、日本、シンガポール、アルゼンチン、インド、中国。
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サントン地区が安全だからといって、ダウンタウンの治安とはまったく関係ないのだが、 少なくとも宿に帰ってくれば一息つける、とわかってよかった。
(続く)