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インメモリという「ケタ違い技術」とそのさまざまな事例から、ゲームチェンジャーたちに共通するキーワードを探っていきます。

SAP Helps 南アフリカ Run Better ~(7)インタビュー、送別会

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プロジェクト5日目。今日からはコアチーム以外の、一般社員スタッフたちへのインタビュー開始。トップバッターは社内では「スカウト」と呼ばれている、起業家人材発掘チーム。まあ普通の言葉でいえば「営業」の8人だ。

■Sad、Mad、Glad

われわれのような外部の人間しかも外国人に、いろいろ聞かれたりするのは慣れていないだろうし、緊張したりもするだろう、ということで、ヴィヴェックの発案で「Sad、Mad、Glad」というスタイルでやってみることになった。

  • Sad(悲しかったこと=残念な出来事ではあるが、変えようと思えば変えられること)
  • Mad(腹が立ったこと=残念な出来事ではあるが、変えられるものでもないので、受け入れるしかないこと)
  • Glad(嬉しかったこと)

の3つについて、それぞれポストイットに書いてもらい、順に壁に貼りながら発表していく、という形式だ。

Sa0601ヴィヴェックがそのままファシリテーターになって開始。驚いたことに、皆どんどん乗ってきて、とても充実したインタビューになった。

やってみて分かったのは、このチームは本当に仲がよく、協力しあって仕事をしており、そしてそのこと自体が(家族のような雰囲気が)とても好きだ、ということだ。

営業職の例に漏れず、仕事は楽とはいえない。とくに彼らの場合、営業とは要するにソウェト Soweto など一般に所得の低い人が多く住んでいる地区に出かけていって、道ですれ違った人たちに片っ端から声をかけ、アウェトゥの起業家育成プログラムへの参加を勧誘していく、というラフなもの。失業率40%~50%とされる状況なので、道端で話しかける相手には事欠かないものの、話を聞いて参加しようというようなやる気のある人が、そもそもそんなにブラブラしているはずがない。

またスタートアップ企業につきものの、「すべてのリソースが足りない状態」で走っているので、工夫はしていてもいろいろ大変で、Sad項目が多く出た。

しかし皆、表情は明るく、熱意に満ちている。やはり、アウェトゥの、「南アフリカの失業者を、ひとりでも多く起業家に」というビジョンと社会的意義に共感していることがひしひしと伝わってきた。

Sa0602-----

午後からは、彼らにもうひとつ協力してもらった。前々日に受け取った、アウェトゥのアントレプレナー(起業家)たちについてのデータがあまりに穴だらけなので(まあ概してそういうもんだが)、ひとつ企画を立てた。

営業のメンバーごとに担当を割り振り、より多くの穴を埋めて(=情報を集めて)くれたトップ3に賞を出すことにしたのだ。

賞は何がいい?と聞いたら、「現金!」と即答(笑)。まあ200ランド、日本円で2,000円なので、賞金というよりまあゲーム感覚でやってもらおう、という程度のものなのだが。皆がんばってくれ、充足率5割くらいだったものが、翌週月曜日までに7割くらいにはなった。

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今日はもうひとつ、「CRMの管理をしている」というリーゼルにもインタビュー。会って話を聞いてみると、このCRMシステムはアクセンチュアのヨハネスブルグ・オフィスのメンバーが、いわゆるプロボノ活動として設計し、設定していってくれたものなのだそうだ。

残念ながらSAP製品ではなかったが、もちろんクラウドベースで、それなりに細かく作り込まれていて、こうしたシステムを使えるようにしていってくれたアクセンチュアの活動は素晴らしい。(そういえば日本でSAPジャパンも協賛しているスチューデント・シティの活動にも、アクセンチュアの方も以前から参加しておられた。)

ただ、このCRMが稼働したのは「9月から」。つまり、まだ1か月分のデータしか入っていないw。1か月では分析にならないので、結局8月以前のデータも集めることになり、こちらはもちろん、またしても、「穴だらけのExcelシート」だ。やれやれ、また「結合」に1日かかるな...

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Sa0603夕方5時。巨大なタライに氷を張って、ビールとソフトドリンクのビンが運ばれてきた。毎週、金曜5時は「チームビルディング」の時間だそうで、要するに軽い社内飲みだ。しかし今日は退職者がいるということで、その送別会も兼ねていた。

話の流れをみていると、「退職」という気配ではない。アウェトゥのビジョンに共感して、一時期を共に過ごした仲間が、今日をもって物理的に離れてはいくものの、心はいつでもここにある...といった空気。去るほうも見送るほうも、本当に「仲間」なんだということがよく伝わってきた。

今回ヨハネスブルグにはSAPから12人が4組に分かれて派遣されているわけだが、私はこのアウェトゥに派遣されてとても良かったと思う。アツい人たちと仕事をするのは楽しい。

■南アフリカ通信事情

南アフリカはケイタイ大国だ。人口5200万人に対し、ケイタイ契約が4200万あるという。文字通り「1人1台」の勢いで普及している感じだ。スマホ利用者も見かけるが、まだノキアのガラケーが圧倒的。まだLTEはなく、3Gがメインで、少し田舎にいくと2Gもある。

Sa0604今回「持ってきてよかったもの」の圧倒的第一位がコレ。モバイルWIFIルーターというのだろうか、小型WIFIルーターに3G回線機能がついたもの。iPhoneより一回り小さく軽く、ポケットに入れても気にならない。バッテリーも半日は持つし、USBから充電できる。

日本でスマホの常時接続に慣れきってしまうと、海外に出て常時接続がなくなったとたん、非常に心もとなく感じる。もちろソフトバンクやKDDI、ドコモの「海外パケ放題」が払えるなら何の問題もないわけだが、ローミングで1日3,000円は高すぎる。

そこでいくつかの会社が海外旅行者向けに、現地の携帯通信会社のSIMカードを使ってサービスを提供しているのだが、この会社さんだけがさらに「南アフリカ30日パック」というのを出していて、1万9千円。今回ちょうどぴったり30日の私には本当に助かった。
http://www.wi-ho.net/charge/one-country.html

3G回線ではあるが、スマホでもPCでも、まずまずのスピードで使える。アウェトゥのオフィス内LANのほうが遅いくらいだった。

(ただし容量は無制限というわけではなく、あまり使いすぎると現地携帯会社側でスローダウンの処置が取られるとのことで、まあほどほどに、と。)

すでにチームメイトからも大好評で、このWIFIルーターのおかげで皆寄ってきて仲良くしてくれる(笑)。

ちなみに一定水準以上のホテルはすでにWIFI完備が常識のようだ。今回われわれが宿泊しているキッチンつきアパートメントでも、「1日150MBまで」無料。150MBあると、まあ会社メールを読み書きするくらいなら問題なく1日持つ。しかも150MBに達すると自動的に切断されるので、オーバーする心配もないし、接続機器1台ごとに別カウントなのも嬉しい(PCとスマホ2台がそれぞれ150MBまで無料)。このあと宿泊したケープタウンのホテルでも、宿泊者はWIFI無料だった。

 

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