Startup Forum Tokyo、無事キックオフ!~SFPその3
前回まではこちら
8月29日(水)のSAP Startup Forum Tokyoは盛会のうちに終了した。以下、雰囲気だけでもみなさまにシェアさせていただきたい。また今回は英語版も併せてアップさせていただく。
当日はスタートアップ企業20社から31名の方にご参加いただいた。このほかにゲストとして孫泰蔵さん(Movida Japan代表取締役)、VCの方、Amazon Web Serviceさん、SAP社員を含め、総勢50名ほどの熱気に包まれた午後となった。
孫さんのキーノートスピーチ、HANAの事例紹介(国内・海外)、このプログラムにかけるSAPの思い、そして参加されたスタートアップの中から計5社にプレゼンと続き、13時に開始したのに終了は予定を大幅に超過した20時すぎ(!)。
SAPからは、馬場が「SAPにとってなぜスタートアップ企業との協業が重要なのか?」についてアツく語った。そのポイントは3つ。スタートアップ企業、お客様企業、SAP自身、の3者それぞれにとって大きなインパクトがあると考えているから、だ。
1) まずはHANAという破壊的なスピードを持つ技術を使って、ぶっ飛んだアプリケーションやサービスを作っていただきたい。HANAは従来のDBに比べるとケタ違いに速すぎる。「従来のITの常識」に染まった人たちは「速いのはわかったけど何に使うの?」「今のところそこまでの要件はないかな」と言い、みなさんのように日頃から限界ギリギリの制約と戦っている人たちは「これならあれ作れるんじゃ!」「ひょっとしてこれも可能になる!?」と自由な発想をもって、軽々と発想の限界を超えていくはずだ。Desirability(欲望)をどれだけ具体的に構想できるかがこの技術を使いこなす肝になる。
2) エンタープライズITのコンシューマライゼーションは今後さらに進む。エンタープライズとコンシューマの垣根をSAP自身がいち早く壊すことで、結果的にSAPのお客様に、もっとも先進的かつ価値のあるアプリケーションを提供できる。つまりこれはSAPにとって決して“お遊び”や“片手間”ではない。次世代型のアプリケーション開発でありオープンイノベーションの一部なのである。
3) しかし同時に、このプログラムを通じて、SAPも自身を変えようとしている。変われない企業は、どんなに過去に成功体験をもっていても、必ず衰退する。ERPで大成功を収めたSAPとて例外ではない。HANAもまた、ハッソ・プラットナーと彼の研究室の若者たちのイノベーションから生まれた。このプログラムを通じ、「HANAとスタートアップ精神」をテコにして、SAP自身をもトランスフォームさせようとしている。だからこそ、本気で取り組んでいるのだ。
詳しくは下記のインタビュー記事も参照。
成功体験も常識もHANAでぶち壊せ! SAPがベンチャー支援に肩入れするその理由 (週刊DBオンライン 2012年8月21日)
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全体的にどんな雰囲気だったのか?をお伝えするのには、参加者の方に語っていただくのが一番であろう。ということで、6名の方から「感想・コメント」をいただいているので、そのまま全文掲載とさせていただく。 (掲載順は英文社名のABC順)
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エーイーエムシージャパン株式会社
代表取締役 松木義也様
「ウォークマンが、音楽を持ち運ぶ世界を切り開いた」のに対し、HANAが切り開く世界はどんな世界なのか?ビッグデータの小型化によって生まれる新しい世界?
たいへん興味深く、その先鋒にいたいと感じさせるものでした。
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株式会社バスキュール
プロデューサー 西村真里子様
空港やF1などの広告で目にするも、"エンタープライズ"ビジネスのプレイヤーでは無い限り協業出来ないと考えていた SAP が、ビッグデータが身近なものになりつつ有るソーシャルメディア時代に HANA を背負って、我々バスキュールのような広告・クリエイティブの世界の扉を叩いてくれた。新しいシナジーが生まれる可能性を感じる。
この興奮を新しいビジネスにつなげて行きたいと感じたSAP Startup Forum TOKYO、ワクワクを持続させよう!
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クラスメソッド株式会社
代表取締役社長 横田聡様
SAP Startup Forum Tokyoに参加して多くの刺激を受けました!リアルなスタートアップストーリーから始まり、デザインから始まるイノベーション、SAP HANAの活用による事例の数々。
モバイル、デバイス、クラウド、ビッグデータ、ソーシャル等のキーワードに加えて、インメモリデータベースによるリアルタイムなデータ処理は、社会の様々な問題を解決するための必須ツールになる予感です!
実際にAWS(Amazon Web Services)のEC2上にSAP HANAを載せて試してみましたが、桁違いの処理スピードに加えて、セットアップの容易さ、管理ツールの使い勝手、ANSI SQL-92標準の開発の容易さ、日本語対応等、直ぐにプロジェクト導入したくなる程、ワクワクする品質でした。
横田さんがさっそくアップしてくださった、ご自身のブログ記事はこちら。
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フェアリーデバイセズ株式会社
代表取締役CEO 藤野真人様
ITの世界は広いと思っていましたが、SAPの世界は、自分が事前に想像していた世界とは全く異質な世界で、多少なりとも見知ったOSSの世界とはぜんぜん違う。
だけど、確かに凄い世界で。SAPがSAP HANAという製品で、この異質な世界同士を結ぼうとしていることに素直に感動しました。圧倒的な量は質に転換されます。
上空で雨が降り始めたら、最初の一粒が地上に達する前に教えてくれる天気予報アプリ、今、お前の目の前にいる電車に飛び乗れ、と指示してくれるナビアプリ。リアルタイムの世界は始まったばかりですね。楽しみましょう!
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ニューメリカルテクノロジーズ株式会社
代表取締役 平野雅彦様
私も「SAP=ERP」というイメージを持っていたので、「本気でこれをSAPがやるの?」という印象を持ちました。それも、SAP JAPANだけの試みではなく、グローバルレベルのプログラムという事で、さらに驚きました。Forumでは、"イノベーション" の言葉が熱く飛び交っている。久しぶりに私自身インスパイヤさせられた会でした。
SAPさんのやりたい事がまさに "Sink deep into my heart"。
今後は、マーケティングとイノベーションをキーワードに世界の金融機関に対して協業しあえる事を期待してます。
"Because its purpose is to create a customer, the business enterprise has two basic functions: marketing and innovation." by Peter F. Drucker
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株式会社サイトフォーディー
代表取締役 クリエイティブディレクター 隈元章次様
表現力豊かなソフトウェア開発において、超高速に稼働するDB『SAP HANA』はずっと求めていたもの。
だからこそ、世界に向けた新たな挑戦となるSITE4Dの新プロダクトを発表するべく「SAP Startup Forum Tokyo」に参加させていただきました。
すべてのセッションを通じて、新たなクリエイティブが日本から生まれる可能性を感じた刺激的なイベントでした。
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ゲスト参加いただいたアマゾン様からもコメントいただいたので掲載させていただく。
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
シニアマーケティングマネージャー 小島英揮様
SAPとStartup? そんな疑問を持つ方もいるかもしれませんが、ビッグデータの処理を超リアルタイムで実現するSAP HANAのテクノロジーは、今までのビジネスのルールを大きく変える可能性を秘めています。そして、そのSAP HANAの動作環境を、AWSクラウドによってオンデマンドで用意することができるようになり、Startupビジネスへの適用がぐっと現実的になりました。
今回のForumにご来場いただいた方々からも、このリアルタイム×オンデマンドのソリューション対する期待と、様々なアイデアについてお話をお聞きすることができ、イノベーションへの熱い鼓動を感じることができました。
SAP HANA on AWSクラウドで、今までにないスケールのStartupビジネスが沢山生まれる事を期待しております。
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参加者のみなさん、ありがとうございました!
そして、ご一緒に、世界を変えましょう!
その4はこちら。