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時が暴走する

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 スラドで見た「ZETA OSを開発するyellowTABが日本の総代理店であるBerry Japanと契約を打ち切る」の話題が痛ましい。マニアックなものが好きで好きで仕方ない自分にとって、今のZETA OSの状況はかなり理想的なものがある。これからは「GUIが何たるかを分かっていないとこのOSは楽しめないよね」みたいな選民意識を振りかざしつつZETA OSを紹介していこうと思っている。

 yellowTABがこの件について述べているプレスリリースでは、契約破棄の理由について、「Berry Japanが日本市場でのZETAの売り上げを一切yellowTABに支払いをせず、再三契約違反について申し入れを行ってきたが、改善されなかった」ためであるとしている。

 一方、Berry Japanからは特別なプレスリリースは出ていない。どうやら出す予定もないようだ。これまでに集まった断片的な情報などから判断するに、どうやら両社の言い分が大きく食い違いすぎており、水掛け論になることを恐れ、あえて出していないように見える。

 深読みすれば、BeOSの後継とはいえ、日本での知名度(ともすればグローバルで見ても)がほとんどないに等しいこのOSの価値をyellowTABは過大評価していたように思える。Berry Japan側からすれば、営業を含めたマーケティングや開発サポートなど、このマイナーOSを売っていくためにはかなりの努力が必要であったと推察される。ありていに言えば、
・yellowTAB:総代理店の権利を“あげた”のだから売ってほしい
・Berry Japan:売っていくために十分な協力をしてほしい
といったところか。このスタンスの違いが決定的であったようだ。ある話では、Berry Japanが総代理店となる直前にもこのあたりの話でミソがつき、総代理店の話自体がなくなりかけたようだ。yellowTABのCEOであるBernd Korz氏にもBerry Japan代表取締役社長の大場章弘氏にも会ったことがあるが、どちらも我の強い個性的な方なので、なるべくしてなった結果と見るべきだろう。合掌。

 さて、ターボリナックスの動向にも注意しとかなきゃ……。

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