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スウェーデン送還を拒むAssange氏の審理がスタート

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英国ロンドンで2月7日、WikiLeaksの創設者であるJulian Assange氏のスウェーデン強制送還に関する2日間の審理が始まった。

Assange氏は2010年夏に訪問したスウェーデンで関係を持ったスウェーデン女性2人から、強姦として起訴されている。スウェーデン当局は欧州逮捕令状を出し、英国警察は2010年12月に英国に滞在中だったAssange氏を出頭逮捕、Assange氏はその後、保釈されている。

各紙報道によると、この日の審理でAssange氏の弁護人は以前の予備審理と同様、スウェーデンに身柄引き渡しとなると、WikiLeaksの活動でAssange氏を捕らえたいと思っている米国に渡される可能性があることを、など主張した模様。スウェーデンの慣習やならわしは、「欧州のスタンダードに照らし合わせるとかなり不公平なもの」とコメントしているという。

スウェーデン当局側の弁護では、その後米国に送還されるというのは証拠のない主張であること、また、スウェーデンと米国間の送還手続きについて英国が口を挟むべきではないこと、スウェーデンも米国もEuropean Convention on Human Rights(人権と基本的自由の保護のための条約)を批准しており、米国で不公平な裁判にかけられても同法により介入できる、といった意見を述べたようだ。

New York Timesによると、スウェーデンでは強姦罪は3段階に分かれており、Assange氏のケースは最も軽度なカテゴリだという。

ほかにも情報があったら、後で付け加えます。

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