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Nokia Worldはじまる

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Nokiaの秋のイベント、「Nokia World」に出席のため、昨夜オランダ・アムステルダムに到着した。外はあいにくの雨。スキルポール空港ではNokia関係者が多かったらしく、Nokiaのロゴのついた紙をもった送迎の人がゲートをうろうろ。Nokiaの携帯電話に内蔵されているメッセージを知らせる音があちこちで鳴り響いていた。

Nokia Worldは29日と30日だが、Nokiaは28日、アナリスト向けに「Capital Market Days」を開催し、325ユーロの3G対応スマートフォン、薄型端末などミッドレンジ3機種を発表している。

同時に発表された報道資料を読むと、「携帯電話」と「マルチメディア」を分けているNokiaは、それぞれのカテゴリでシェアをとっていく戦略。量がものをいう携帯電話では、フォーカスをしぼるなどして製品開発を効率化する点、新興市場のニーズに応じてミッドレンジを拡充させる点などが挙がっている。「Nseries」で展開しているマルチメディアでは、音楽、カメラといった単一の機能が目玉の機種ではなく、機能統合型のマルチメディアコンピュータに注力する。どのような分類かは分からないが、機能統合型端末におけるNokiaのシェアは50%という。

モバイル業界は、インターネットの利用増、セルラーのみではなくWiFiなど複数のネットワークへの対応、エンタープライズなど話題が多い。これから2日間が楽しみだ。

なお、Nokiaでは、2007年の携帯電話の出荷台数は成長率10%の9億7000万台と見込んでいるという。

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