シンガポールの(高層ホテルからの)視点
Nokiaの年次カンファレンス参加のため、シンガポールに来ています。ちょうど1年前、このブログをはじめてすぐにフィンランド・ヘルシンキからブログを書いたことがありますが、あの時と同じ「Nokia Connection」です。
Nokia Connectionはここ数年、同社の本拠地ヘルシンキとシンガポールの2都市同時開催だったのですが、今年はヘルシンキはなし。それだけアジアに代表される新興市場が重要になってきたということでしょうか? 先日、台湾のHTCが欧州で独自ブランドのWindowsハンドセットを提供開始するというニュースを書きましたが、対照的です。携帯電話メーカーは、先進機能を使いこなすユーザー向けのハイエンド、量産でシェアを稼ぐローエンドの二極のバランスが戦略的に重要になっているようです。
シンガポールははじめてです。日曜の夜に到着し、ホテル周辺を一歩きしただけですが、言われているように街は清潔、安全。こういう心配とは無縁のようで、安心しました。
宿泊しているホテルは、ラッフルズホテルの横にあるスイスホテル。エレベータのボタンは70まであり、私の部屋は55階。部屋からベランダに出れるのですが、こんな高いところで外にでるのははじめて。遠くを見る分にはそれほど怖くないのですが、下を見るにはかなりの勇気がいりました。
高いのは建物だけではなく、インターネット料金も高い! 最小プランが24時間28シンガポールドル(約2100円)。こんなに高いのは、同じくNokiaの取材で行ったモナコのホテル(確か1日20ユーロだったはず)以来です。5時間とかの小さな料金プランを用意してくれてもよさそうなものですが(そんな愚痴を香港のGSM携帯研究家の山根さんにこぼすと、そんなことにケチをつける人はとまるな、というのがアジアの高級ホテルの流儀だそうで)。
なお、Nokiaは19日、Siemensと両社のネットワークインフラ事業の合併の発表を行いました。この分野も、先日、仏Alcatelと米Lucentが合体を発表するなど、大きく動いています。NokiaとSiemensは先手を打ったといえそうです。
*上の写真は55階の部屋からの眺め。足がすくみ、カメラを持つ手が震えました。