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デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

雑誌も書籍もSubsriptionモデルをもさくしている

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Subsctiption(定額読み放題)は音楽だけでなく雑誌や書籍の販売にもひろがりつつある。コミックや雑誌の読み放題サービスが増えてきた。音楽や雑誌にかぎらずデジタルコンテンツを販売・購入する場合の障壁となるのが課金だ。クレジットカードを登録することに対する警戒感はむかしにくらべてかなり少なくなったが100円や200円の少額の決済に毎回クレジットカードを使うことには大きな抵抗がある。大手ECサイトでクレジットカード情報をすでに登録してあるばあいでもクレジットカード決済を毎回行っていることに変わりはない。

Subscriptionではないが日本ではPrepaidが人気がある。SUICAなどに代表される交通系プリペイドカードだ。おなじカードでコンビニなどの決済もできるので便利であることはまちがいない。日本ではその昔テレフォンカードというプリペイドカードが広く使われた。これらのプリペイドという習慣は欧米ではあまり普及しないようだ。欧米はプリペイドよりもクレジットの社会だ。何千円(何十ドル)ものお金を前払いするというのは欧米人の感覚にはないらしい。いずれにしてもこうしたプリペイドカードとSubsctiptionも近いものがある。まとめて前払いすることで利便性または割安感を得る。割安感については実際にどれくらい安くなったかを数値で示すのは難しいがたくさん利用すればするほど割安になることはまちがいない。

少額のコンテンツを購入するばあい利便性がなによりも重要だ。たとえばネット上のECで音楽を一曲またはコミックを一冊買いたいと思ったとする。たどりついたECサイトで買いたいと思ったときにクレジットカードやその他の個人情報を入力しなければならないとそこで離脱してしまう率はすごく高い。100円や200円を払うことが問題ではなくそのための手続きが煩雑でクレジットカードほかの情報を入れるという精神的ストレスがある。これが理由でAppleやAmazonなど大手のECに一度登録すると二回目からの購入のストレスが極端に低くなるので多くの人がこうした大手ECで買い物をすることになる。

Subscriptionはこの登録と決済というストレスをさらに少なくするものだ。いったん定額定期購入の判断をして登録していまうとそれからは自分がお金を払っているという感覚もなくコンテンツを利用することができる。少額のコンテンツをネットで売る時のあるいみ究極の方法だ。

音楽を一曲、雑誌を一冊、コミックを一冊買うごとに決済というストレスを感じさせずに利用させることができる。だだしSubscriptionにはいくつかの課題もどうぜんある。

つづく

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