優れたチームが持つ21の特徴
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クレイアコンサルティングの調です。こんにちは。
現在ソーシャルメディアとして一世を風靡しているTwitterには、昔Jaikuというライバルのサービスが存在していました。Jaikuはその後Googleに買収されサービス終了、その後Jaikuの創業者であったJyri Engestrom氏はDittoというサービスを立ち上げます。そしてこれはGrouponに買収。個人的にはJaikuやDittoで使われていた、アイコンベースでの表現は好きだったので、Engestrom氏の今後の活躍をひそかに期待しているところです。
と前段が長くなりましたが、Engestrom氏のブログに、あるAmazonのレビュー記事に書かれたチェックリストが載っていたのでそれをご紹介します。
21 characteristics of great teams
この特徴は、経営学の大御所、Warren Bennis教授達が著したOrgagnizing Genius(邦題『天才組織をつくる』)での、XeloxのPARC研究所、1992年のクリントン大統領の選挙戦(先ほど民主党大会で素晴らしいスピーチをしたそうですね)などの著名なグループを対象とした研究で明らかにしたものをまとめなおしたものだそうです。
このAmazonのレビューが元々の記事となるのですが、Engestrom氏が強調表現しているところはそのまま抜き出しています。ひとまずは目を通していただければ。
優れたチームが持つ21の特徴
- A clear, tangible outcome. The best outcomes are widely recognized as important or fantastic.
明確で測定可能な成果。最上の成果というものは、重要もしくはファンタスティックなものとして広く認識されることになる。
- An outrageous vision for the outcome.
成果についての斬新すぎるビジョン。
- A leader who can get people to get personally committed to the vision and the outcome.
ビジョンや成果について、周囲の人々が一個人としてコミットメントを持つように仕向けることのできるリーダー。
- Exceptionally capable people on the team ? the best talent available.
チームの中でも並はずれて優秀な人々 ― 現有人材の中で最上の才能を持つ。
- A leader that the team respects.
チームメンバーが尊敬できるリーダー。
- A leader who gives the team members the information, recognition and latitude they need to deliver the outcome.
チームメンバーに対して成果をもたらすのに必要となる情報や承認、自由裁量を提供するリーダー。
- A leader who keeps the team focused without micro managing it.
マイクロマネジメントをすることなくチームの集中状態を維持できるリーダー。
- A shabby workplace with access to all the equipment, materials, tools and training the team needs to deliver the outcome.
成果をもたらすのにチームが必要とする設備や資料、道具や研修にフルにアクセスが可能な見た目にはこだわらない古びたオフィス。
- Team is protected from bureaucracy of the sponsor/sponsor organization.
出資者や出資会社の官僚主義的な物事から守られたチーム。
- The workplace enables collaboration.
コラボレーションが可能な職場。
- Team is insulated from distractions.
邪魔な物事から隔離されたチーム。
- There is one focus for the team ? the outcome.
チームが集中するべき唯一のものがある ― それは成果に他ならない。
- Team members have responsibilities that are aligned to their expertise, interests, and capabilities.
チームメンバーは、彼らの専門分野や興味、能力に沿った責任を持っている。
- Team members are willing to work on what needs to be worked on when it needs to be worked on.
チームメンバーがある事項に取り組まなければならなくなったとき、彼らはその取り組むべきことに進んで取り組む。
- People don't always get along but everyone wants to achieve the outcome so this common desire transcends individual conflicts.
いつも仲良くしているわけではないが誰もが成果を達成したいと考えているので、共通の願いが個人間の対立を超越する。
- Team members know that each team member has been personally selected for the team because he or she is most able to get the job done.
彼もしくは彼女がその仕事を最も上手に仕上げることがわかっているので、チームメンバーはその誰もが個人的に選ばれたということを理解している。
- Failure is accepted; incompetence and disloyalty is not.
失敗は許される。能力の無さや不誠実さは許されない。
- The team has a common enemy.
チームには共通の敵が存在する。
- The team believes they are on a mission from God.
神から宣託された使命(ミッション)を遂行していることを信じている。
- The team doesn't realize their mission is impossible and impractical.
彼らの使命が不可能、あるいは実践的ではないということを、決して自覚しない。
- The team is physically separated from those not on the team but retains a linkage with the ultimate sponsors of the mission generally via the team leader(s).
チームはチーム外の人とは物理的に遮断されているが、通常はチームリーダーを通してその使命の中心的な出資者とのつながりを維持している。
ではどのような方法で?は書かれていない
読んで至極納得、というところでしょうか。ところで、このレビューを書いたSuzzanne L.
Zemke氏が興味深い内容を書いています。まず第一に、この内容は全ての優れたグループに見られた特質であること。そして、
Second, these elements are not planned and implemented top down. They seem to evolve organically from the leadership.
第二に、これらの要素はトップダウンで計画されたり導入されたものではないということ。リーダーシップから自然発生的に生まれたものと推察される。
Human Resources and Senior Management are not likely to cheerfully sign off on a strategy to create these conditions. Even if they do, you probably can't implement these 21 elements top down and get a great group. That is the dilemma
人事や経営層がこれらの条件を作り出すような戦略に喜んで承認をして進めていくようなものではないということだ。もしそうしたとしても、おそらくこれら21の要素をトップダウンで導入することは不可能で、結果このような優れたグループを作り出すことはできないだろう。これこそがジレンマなのだ。
具体的にこうすれば優れたチームが出来上がる、という処方箋があるのではなく、このような青写真を持ちながら、そういったリーダーを抱えたチームが成立するよう、さまざまな工夫を日々凝らしていくことが必要ということのようです。
各組織の使命/ミッション/価値観を明らかにし、それを達成するように組織を編成し、人を配置し、適切に評価・処遇し、といったハードな仕組みから、日々の上司・部下・同僚間の協力・マネジメントの質を高めていくこと、これらが一体となって機能する中で、上記のような優れたチームが出来上がっていくのだと思います。
ご一読感謝。
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組織のビジョンや戦略の浸透には、
意識改革の促進には、
リーダーシップ・マネジメント開発には、
リーダーの見極め・選抜・発掘には、
こういった施策をうまく組み合わせていただくと効果的です。
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