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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

嫉妬心と疎外感のセットが組織を弱体化させる

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはアメリカとカナダの4大学が共同で行った研究結果のご紹介。
元のタイトルは、この研究での別の観察事項から来ていますが、今回は職場で人が他人の仕事を邪魔する、その背景要因についてみていきましょう。


Is a Co-Worker Undermining Your Work? Blame the Boss, Study Says
同僚があなたの仕事を邪魔してる? だとしたらそれは上司に文句を言うべきだ、という研究結果


この調査は、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学、アメリカのミネソタ大学、クレムゾン大学、ジョージア州立大学の共同研究で行われたもので、

Why does a seemingly 'normal' employee sabotage the work of his or her co-workers? New research...suggests that managers have a bigger role to play in getting everyone to 'play nice' than you might expect.

なぜ"いたって普通"な社員が同僚の仕事をサボらせるようなことをするのだろうか? 最新の研究によると、我々が想像する以上に、マネージャーこそが全員を"おりこうさんに"するのに大きな役割を果たしていることが明らかになった。

この上司の役割については、ぜひブリティッシュ・コロンビア大学のリリースをご覧下さい。

さて、上記と同時に明らかになったのは、

The researchers found that envy alone isn't enough to get one employee to undermine another. Instead, it's a combination of envy and a sense of being 'out of the loop' that does the trick-and managers can surely do something about the latter.

またこの研究者たちは、嫉妬心単独では一社員が他の人の邪魔をするには十分ではない、ということも発見した。そのかわり、嫉妬心と"のけ者にされている"という感覚の組み合わせが悪さをしており、特に後者(の疎外感)についてマネージャーは何らかの対策が打てるはずだ。

ということだそうです。
あまりに能力が高かったり、意味も無く上司の覚えがめでたかったり、といった様々な理由で、人は職場で嫉妬心/うらやましさを覚えるものですが、それだけでは人を陰に陽に攻撃するには至らない、と。

このことを証明するために、病院や大学で実験を行ったそうで、うらやましさや仲間内での関係性の深さなどを調べたところ、まず病院で判明したのは、

  • Envy isn't enough. Connections matter. People who felt envious were significantly more likely to act on those feelings when their relationships with their co-workers were weak.

    嫉妬心だけでは十分ではない。つながりこそが重要だ。同僚との関係性が弱いときにこそ、嫉妬心を感じる人はこの感情にしたがって行動する傾向が非常に高まる。


  • Strong connections reduce sabotage. Those who felt envious but who had strong relationships with their co-workers were less likely to undermine other employees.

    強い関係性があればサボりが減る。同僚と強い関係性を持つ人は嫉妬心を感じても他の社員を邪魔しようとしない傾向があった。

そして、ビジネススクールの学生247人を対象に、あえて親密さを増す形で1年間活動させた上で行った調査で判明したのは、

Workplace culture is important. The researchers found that some workgroups were relatively tolerant of students who sabotaged others, while others didn't permit it. Not surprisingly, those workgroups that seemed to sanction sabotage saw a whole lot more of it. But someone who didn't feel any envy was extremely unlikely to sabotage someone else, even if they were disconnected from the group and the group turned a blind eye to bad behavior.

職場の文化が重要。この研究者たちによって、あるワーキンググループは他人の邪魔をする学生に対して比較的寛容だったのに対し、他のグループではそれを許さない傾向にあった。また当然のことながら、サボりを許容しないワーキンググループのほうが全体的に多く存在した。しかし一方で、ある人がグループから疎外され、そのグループが悪い態度に対しても見て見ぬ振りをした場合、他人に嫉妬心を全く感じない人は他の人を邪魔しない傾向が非常に強かった。

原文、まどろっこしいですね。わかりにくくてすみません。
つまり、関係性の有無に関わらず、嫉妬心を持たない場合は他人を邪魔をしにくいが、嫉妬心があって更にまわりとの関係性が弱い場合は、他人を邪魔する傾向が強い、ということになるかと思います。

どれだけ社員の能力差に差があったとしても、社員同士の関係性をうまく取り持つことで、ムダな足の引っ張り合いを減らすことが出来る、という研究結果でした。
現場のマネージャーも人事も、不断の職場の環境改善を行っていくことが求められますね。

ご一読感謝!




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