月曜を楽しみに待つ人の割合は?
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはTLNTより。
金曜日の挨拶で私も本ブログでよく使うTGIF(Thank God It's Friday)という言葉がありますが、そのような心境に月曜からなるような人はどれくらいいるのでしょうか?
(日本でも展開しているTGIフライデーズの由来ですね)
Thank God It's Monday: What It Takes For True Employee Engagement
神よ感謝します、今日が月曜であることを。 : 従業員に真のエンゲージメントを持ってもらうための要件
通勤はえてして苦痛が多いものですが、ごくたまに(笑)、すこぶる乗客の心を和ませてくれるバスの運転手に出くわすことがあるようです。
(私はあまりバス通勤/通学をしたことがないので、残念ながらそういった機会に恵まれたことはないのですが)
This driver was the perfect example of the engaged worker.
He knew all his passengers. He always had a piece of conversation for everyone. His personality would melt even the most hardened faces. I would always watch with amazement as to how he had the passengers eating out of his hand.
この運転手はエンゲージメントの高い従業員としての完全な例示である。
彼は乗せる全ての乗客を知っている。誰に対してもちょっとした会話を欠かさない。彼のパーソナリティはどんなに凝り固まった表情をも溶かしてくれる。私はいつも、いかに彼が乗客をとりこにしているかについて、驚きの眼差しで見ていた。
執筆者のRon Thomas氏もそのような人に出会った一人。また同時に気づいたこととして、
One of the things that I have always noticed is that when people commute, their attitudes become brighter the closer Friday comes, while on Monday, everyone is buried in their paper, iPod, Kindle or whatever device or distraction they have.
私がいつも気になっていたのは、通勤の際、金曜が近づくにつれみんなの態度がより明るくなり、一方月曜日にはみんな新聞やiPod、キンドルかその他のデバイスもしくはなんらかの暇つぶしツールに顔をうずめているのだ。
さて、Thomas氏はずっとこの運転手のことが気になっていて、あるとき仕事を早上がりした際に運よくこの人をつかまえて話を聞くことが出来たのだそう。
"I love to drive" was his reply when I asked him his secret of how do he stays so even keeled and joyous. He said that he cannot wait to get to work and get on "his" bus and meet with "his" riders. He said he can't wait until Mondays roll around.
「運転するのが大好きなんだ」、なぜ彼が常に平静かつ喜びに満ちた様子でいるかを聞いた際の回答は、そのようなものだった。仕事に行って"彼の"バスにのり、"彼の"乗客に会うのが待ちきれないのだと。月曜がめぐってくるまで待っていられないんだと。
以前Thomas氏も「早く日曜が終わって月曜日にならないか、なんて考えたことある?」と奥さんに聞いたことがあるそうです。
どういう顔をしたか、は、読者の想像通りだったようですが。
では何をもってすれば、この運転手のような高いエンゲージメントを持つようになるのか。その具体的な方法はここには書かれていないのですが、アメリカギャラップ社のおもしろい統計が紹介されています。
Gallup created an engagement ratio that they feel is an indicator of an organizations health..
ギャラップ社が組織の健康度合いを表すために開発した"エンゲージメント感じ方"比率を見てみると...
- In world-class organizations, the ratio of engaged to actively disengaged employees is 9.57:1.
世界最高レベルの組織では、エンゲージメントの高い人と、エンゲージメントの低い実行動をとる人との比率は9.57:1だった。
- In average organizations, the ratio of engaged to actively disengaged employees is 1.83:1.
平均的な組織では、エンゲージメントの高い人と、エンゲージメントの低い実行動をとる人との比率は1.83:1だった。
解説によると、
Actively disengaged employees erode an organization's bottom line while breaking the spirits of colleagues in the process. Within the U.S. workforce, Gallup estimates this cost to be more than $300 billion in lost productivity alone. In stark contrast, world-class organizations with an engagement ratio near 8:1 have built a sustainable model... As organizations move toward this benchmark, they greatly reduce the negative impact of actively disengaged employees while unleashing the organization's potential for rapid growth."
エンゲージメントの低い実行動をとる人は会社の財務にダメージを与えるだけでなく、そのプロセスにおいて同僚の精神状態を大きく破壊する。アメリカ国内の労働者でいうと、ギャロップではこのコストが生産性の部分だけでも少なくとも3,000億ドルの損失になっていると推計している。それと著しく対照的なことに、エンゲージメント比率が8:1近くまである世界最高レベルの組織では、持続可能性の高いモデルが組み込まれている。このベンチマーキングを活用する組織は、実行動を伴うエンゲージメントの低い社員からのネガティブなインパクトを大きく減らすことができるだけでなく、会社の急速な成長を実現させるための組織のポテンシャルを開花することが出来るのだ。
ということです。エンゲージメントが高い状態とはどのような状態かというと、
Creating a great work environment will be the foundation of a great growth strategy. Engaged workers say "my customers." Engaged workers say "my company." Engaged workers feel empowered. Their customers feel it as well as their co-workers.
素晴らしい仕事環境を創り上げることは、優れた成長戦略の基礎となるべきものだ。エンゲージメントの高い従業員は"私の顧客"と言うだろうし、"私の会社"と言うだろう。彼らは権限が与えられたと感じるだろうし、そのような好ましい状態はお客だけでなく同僚も感じ取ることが出来るだろう。
最後に人事への提言です。
As HR folks, what could we be doing with our programs to truly engage my employees? To delight them? To surprise them? To involve them? To give them something they can't help but talk to other people about?
さて、人事仲間のみなさん、我々の社員に本当にエンゲージメントを高くもってもらうためには、今の施策をどのようにしていけばいいだろうか? 彼らをいきいきとさせるには? 彼らに驚きを与えるには? 彼らに他人に言わずにはいられないような"何か"を提供するにはどうすればいいか?
Thank God it's Monday.
神よ、今日が月曜であることを感謝します。
月曜日が待ち遠しくなるような職場を作るにはどうすれば良いか、というアングルで考えることは、モチベーションを考える上で有用なようですね。
ご一読ありがとうございました。TGIM!
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