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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

本当に優秀な人はたいていちょっと...変わってる

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日はBUSINESS INSIDER War Roomの寄稿記事より。
元ネタはBNETのこの記事です。タイトルはBIのほうがいいですね。


The Best Employees Are Always A Little...Unusual
本当に優秀な社員はたいていちょっと...変わってる


Everyone knows great employees are dependable, reliable, proactive, great team players, have strong work ethics... all the standard (yet often uncommon) qualities.
優れた社員が頼りがいがあり、信頼でき、主体的で、素晴らしいチームプレイヤーで、強い職業倫理を持っていて...つまり全ての標準的な(しばしば非常識的な)特質を満たしていることは衆目の一致するところだ。

ではそういった人たちがさらにレベルアップし、突出した人になるためには何が必要なのか。
その更なる1%とは、見過ごされがちで、評価でも指摘されることはないものの、パフォーマンスに大きなインパクトを与えるものだそうです。
寄稿者のJeff Haden氏が語る、その9つの特質を見ていきましょう。

  • A little bit "off."
    少し"外れている"。


The best employees are a little different: Quirky, sometimes irreverent, happy to be unusual... they seem slightly "off," but in a really good way.

優秀な社員はちょっと変わっている: 突飛で、たまに見当違いで、普通でないことを喜ぶ...ちょっと"外れている"感じなのだ、ただ本当に好ましい方向で。

ちょっと物事をメチャクチャにしてみたり、仕事をより楽しくしたり。

People who aren't afraid to be different stretch boundaries, challenge the status quo, and often come up with the best ideas.

人と違うということを恐れない人は、境界を広げ、ありふれた現状に挑戦し、たいていの場合良いアイデアにたどり着く。

ただこの外れた感がうまく機能するためには...

  • Know when to reel it in.
    いつ正気に戻るべきかわかっている。


When times get tough, major challenges pop up, or situations become stressful, even the most eccentric should know when to set aside their desire to express their individuality and fit seamlessly into the team.

情勢が厳しくなったり、大きな課題が立ち現れたり、ストレスの高い状況に陥った際には、どんなに風変わりな人でさえ自分の個性を出したいという欲望を脇に置いて、チームにスムーズにフィットすべき時を認識すべきである。

そして優秀な人はこれが出来る、と。いつ遊んでいつ真剣になるか、いつ風変わりでいていつ協力的でいるか、いつ挑戦していつ一歩引いて守るか、など。
まさにバランス感覚なのですが、優秀な人はこれを容易に使い分けるところが違うようです。

  • Ignore job descriptions.
    職務要件を無視する。


The smaller the company the more important it is that employees think on their feet, adapt quickly to shifting priorities, and do whatever it takes, regardless of role or position, to get things done.

会社が小さければ小さいほど、役割やポジションに関係なく社員が自分自身で考え、しばしば変わる優先順位に素早く適応し、物事を成し遂げるために出来るあらゆることを行うことが重要だ。

プロセス上自分に関係ない部分でお客様に迷惑をかけた場合も、矢面に立つ気概がある、ということですね。

  • Eager to prove others wrong.
    周りが間違っているということを証明したくてたまらない。


Self-motivation often springs from a desire to show that doubters are wrong. The kid without a college degree or the woman who was told she didn't have leadership potential could have a burning desire to prove themselves. Education, intelligence, talent, skill -- all are important, but drive is critical.

モチベーションはしばしば、疑っている人々が間違っていると証明しようとする欲望から湧き出ることが多い。大学を卒業していないガキンチョやリーダーシップのポテンシャルがないといわれた女性などは、自分自身の力を証明してやろうという激しい欲望を持っているものだ。教育、知性、スキル―これらは全て重要だが、絶対に必須なのは意欲だ。

ここは全訳してしまいました。こういった後ろ向きな欲望をいいものとしてあげるのって珍しいですね。

  • Praise in public.
    大勢の前で称賛する。


Few things can boost morale more than praise from a peer, especially a peer you look up to.

同僚からの称賛、特に尊敬している人からの称賛ほど意欲を高めるものはそれほど多くない。

優秀な人はそれを知っており、特にグループでの活動で効果的に働くことを熟知しているようです。でもその一方...

  • Complain in private.
    個別に不満を伝える。


We all want employees to raise issues, but some problems are better handled one-on-one.

我々はみな社員に課題を提起して欲しいと思っているが、いくつかの問題については1対1で取り扱うほうがベターということもある。

優秀な社員はそのパフォーマンスの高さゆえの裁量の広さから議論の余地のある話題を提起しやすい傾向にありますが、全体の前で言うと炎上する危険性があることも重々承知をして行動しているよう。

  • Ask questions for others.
    周りの人のために質問する。


Outstanding employees have a feel for the issues and concerns of those around them and step up to ask questions others are hesitant.

ずば抜けて優秀な社員は、個別の課題に対して周りの人が抱いている問題意識や心配事を掴み取り、他の人が躊躇してしまう質問をたずねる。

日本だけではなく、欧米でも質問を躊躇する人がいるんですね(問題を起こすことによるレイオフなどを恐れているのかもしれませんが)。パフォーマンスの高い人はレイオフの心配もないので、周りの人のために堂々と聞ける、と。

  • Start work on time.
    時間通りに仕事を始める。


Outstanding employees start working when the workday starts.

ずば抜けて優秀な社員は、営業日が始まるタイミングにきちんと働き始める。

よく重役出勤などという言葉を聞きますが、本当に優秀な人はコーヒーをダラダラ飲んだり、ぶらぶら歩いておしゃべりしたり、私事をこそこそ片付けたり、といったことで遅れたりはしない、と。

  • Tinker.
    (まっとうに)いじくりまわす。


Great employees follow processes. Outstanding employees go a step farther and find ways to make those processes even better

優れた社員はプロセスに従う。またそのような社員はさらに先のステップを見すえ、このプロセスがさらによくなる方法を探究していくのだ。

一方そうでない社員は、レポートに改めて手をつけたり、プロセスをちょちょっと微調整したり、違うワークフローを試すなど、プロセスの周辺領域でちょこちょこやる傾向にある、と。優秀な人はそうしなければならないという要請の部分だけでなく、そうせざるにはいられないようです。

パフォーマンスがそもそも上がっていない人がやっても寒いだけではありますが、このような特質を持つある程度優秀な社員がいれば、幹部候補リストに載せて選抜対象としてみてもいいのかもしれませんね。
ご一読ありがとうございました。



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