同僚のイマイチな仕事ぶりを上司に伝える?
世界的な求職サイト、Monster.comでの調査結果についてのレポートです。
One-third of workers would report underperforming colleagues
3分の1の社員がパフォーマンスの悪い同僚を報告している
まずリード文から。
Almost one employee in three (31%) would report colleagues to managers if they thought that they had been seriously underperforming, even if they considered those colleagues to be friends.
おおよそ3人に1人(31%)の社員が、たとえその人が自分の友人だと認識していたとしても、その人のパフォーマンスがあまりにも悪い場合にマネージャーに報告を上げている。
よく評価の面談などで話をする際に、実際にAさんの様子はどう?とか、誰か仕事がうまくいってなさそうな人っていない?といった形で上司に問いかけられている人も多いかと思います。そういった場合にそれに正直に答えるか否かはその人次第なのですが、職場の友人とはいえ、あまりに評価がよくなければ告げ口をしたくなるということなのでしょう。
もちろん上司としては、正直に回答して欲しいところですが、円滑な人付き合いを考えると、従業員としても逡巡したくなるところではあります。
このMonster.comによるグローバル調査によると、
a quarter (27%) of workers would report a friend whose work was not up to scratch if the team's success was on the line and one in 20 (4%) would do so if they thought that it would help them get ahead.
4分の1(27%)の社員が、チームの成功がその人にかかっている時に友人の仕事が一定の水準に達していない場合には報告を上げると回答しており、20人に1人(4%)がチームを前に進めるために必要だと感じたときには報告を上げると回答している。
一蓮托生なときには報告を上げることもやむなしでしょうし、会社の業績を良くし、何とか前に進めるためにはしょうがなく、という姿が垣間見えます。
しかしその一方で、
nearly three-fifths (58%) of the 10,676 workers polled internationally said that they would not report an underperforming friend to the boss
グローバルで回答した10,676人のうちおおよそ5分の3(58%)の人は、パフォーマンスの悪い友人のことを上司に報告しないだろうと回答した
ということで、じゃあその不足分をどうするのかというと、
and [they] would instead try to help them with their work.
代わりに彼らはその友人の分の仕事をカバーすべく、友人を手伝おうとする
海外の会社では、人があまり他人の領分には入り込まないという印象があったのですが、比較的助け合いの精神を発揮しようとしているようです。
国・地域ごとで見ると、
US respondents were the most likely (43%) to tell management about underperforming friends, with 37% saying that they would do so if the team's success was being jeopardised
アメリカ人の回答者が最も多く(43%)パフォーマンスの悪い友人のことをマネジメント層に伝えると回答しており、37%がチームの成功がその人によって危機に瀕している際にはそうする、と回答
そしてそれと比較すると、
29% of UK workers polled would report an underperforming friend to their boss to protect the team's success
イギリスの従業員の29%がチームの成功を守るためにパフォーマンスの悪い友人のことを上司に伝える、と回答している。
そして、
Employees in Asia were the most likely to try to help friends with work should they struggle, with 62% saying that they would do this.
アジアの従業員が困難を抱えている友人を助けようとする傾向が最も高く、62%がそのような行動を取るだろう、と回答した。
地域や文化によって、取ろうとする行動が異なってくるようです。
このあたりから企業文化の違いを見ていくのもおもしろいかもしれません。
お読みいただきありがとうございます。
組織の状況を体系的に把握する組織診断、提供しています。満足度調査や理念浸透度合いの把握など、柔軟に対応可能です。
そしてメルマガを始めました。