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人事・組織領域を専門とする、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティング担当です。人事・組織・マネジメント関連情報をお伝えします。人事やマネジメントの方々にとって、未来の組織を作り出す一助になれば大変うれしいです。

経験者が語る、スティーブ・ジョブズに学んだマネジメントの教訓8選

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日も昨日に引き続き、ジョブズ関連で。
6年Appleで働き、その後Posterousを起業したSachin Agarwal氏のインタビューを元に、ジョブズから学んだマネジメントの教訓8つが紹介されています。
元ネタはBUSINESS INSIDER War Roomより。昨日に引き続き原文には写真もありますので、 是非そちらもご覧下さい。


8 Management Lessons I Learned Working Under Steve Jobs
スティーブ・ジョブズの元で学んだ8つのマネジメントの教訓


早速いきましょう。

A tech company should be run by engineers, not managers
テック起業はマネージャーはなくエンジニアが経営すべき


Agarwal tells us that Apple is completely run by its engineers...On top of that, Agarwal says that most managers are all engineers as well

Agarwal氏が言うには、Appleは完全にエンジニアによって運営されていた...それに加え、Agarwal氏が言うには、ほとんどのマネージャーが実際のところエンジニアでもあった。

ゆえに全てのプロジェクトがテクノロジーを知る者によって観察され、チームと一体になることが出来た、と。

Build a culture of respect between managers and employees
マネージャーと社員の間に尊敬しあう文化を形成する


"My manager was an engineer at apple for ten years before he was a manager... which made me want to work [even harder] to impress him," Agarwal says.

「私のマネージャーは、マネージャーになる前はApppleで10年ほどエンジニアをしていました...その背景もあって、[より強く]彼に好印象を与えたいという思いで仕事をしたいと思っていました。」とAgarwal氏は語ります。

このようなチームが多く組み合わさることにより、強いAppleが形成されたようです。生産管理とプログラマの間に垣根の無い組織。

Give employees the freedom to own and improve the products
製品に責任を持ち、改善する自由を社員に与える


At Apple, if an employee was using a product and found an issue that bothered them, they had the freedom to go in and fix it without having to deal with layers of bureaucracy to get approval.

Appleでは、社員がある製品を使っていて気になる問題を見つけた際には、官僚的な階層をくぐって承認を取ることなく、実際に関与してそれを修復する自由が与えられている。

All projects are driven by long-term goals, but the best stuff comes from the engineers personally.

全てのプロジェクトは長期的な目標に基づいて稼動しているが、最上の製品はエンジニアの個性から生まれている。

オーナーシップを持たせることにより、全てを「自分ごと」に。

Challenge your employees to grow
社員を更なる成長へと挑戦させる


Management would really challenge Agarwal by giving him harder tasks that were a little beyond his capabilities. "But I learned," he says.

マネジメント層はAgarwal氏に対して、彼の能力を少し超えるような厳しいタスクを与えることによって実際に挑戦を促した。「でもそれにより学ぶことが出来た」と彼は語ります。

And on the management side, he was getting to manage projects within six months of starting employment.

マネジメントの側から見ると、入社してから6ヶ月以内にプロジェクトをマネジメントするようになっていった。

社内で昇格・出世をしていくのに必要なスキルを効果的に身に付けさせる。

Deadlines are crucial
期限は必達


Apple required absolute deadlines, and they never missed them, says Agarwal.

Appleは明白な期限を求め、決してそれを破ることはない、とAgarwal氏は語ります。

In terms of quality, one of the things I learned was that you don't ship things that aren't of 'Apple quality,'... [even if] that means cutting something that didn't make it in time

品質の件で言うと、「Apple品質」に該当しないものは出荷しない、ということを学びました...[たとえ]それにより時間内に出来上がらなかった機能を落とすことになったとしても

"The better thing to do is ship, stick to deadlines, [and then] iterate."

「良いこととは出荷をすること、期限に忠実であること、[そしてそれを]繰り返すこと」

スタートアップにありがちな、製品開発を繰り返した挙句立ち上がらないという事態は引き起こさない、と。

Don't play the "feature game" with your competition
競合との「機能競争」には参加しない


the company focuses more on its goals for its own products, rather than comparing itself to competitors and trying to outdo them on the same levels.

自社製品を競合の製品比較して同じレベルで上に立とうする代わりに、Appleは自社の製品についての目標により注力する。

Employees aren't focusing on what the competition is doing--they're driven to innovate and come up with products that challenge the status quo.

社員は競争がもたらす事象に意識を置くことなく、イノベーションを起こすことに邁進し、現状を打破する製品を生み出すのだ。

これが文化として根付いているところがAppleの強みです。

Hire people who are insanely passionate about your product
とてつもなく自社製品に熱狂する社員を採用する


According to Agarwal, "The people who work at Apple really really want to be at Apple."

Agarwal氏によると、「Appleで働いている人は本当に本当にAppleにいたいと願っている人々だ」

"I, personally,... am an apple fanboy, and that's OK. That's not a bad thing!" he says. "I'm gonna work twice as hard [for this company] because I've believed in it my whole life."

「私は、個人的にも...Appleのファンであり、それでいいのだ。全く悪いことじゃない!」と彼は語ります。「人生においてAppleを信奉しているが故に、[この会社のためなら]2倍一生懸命働く。」

That enthusiasm is a key element of the hiring process--management looks for people who are really passionate about the company, its products, and its overall style and mission.

この熱狂は採用プロセスの主要な要素となる―マネジメント層は、この会社や製品、総体的なスタイルやミッションについて本当に熱狂する人を求めている。

Agarwal has taken that mindset with him to Posterous: "Everyone [we hire] says, 'We love the product, this is what we want to work on.'"

Agarwal氏はこのマインドセットをPosterousにも移植した。「[我々が雇った人は]皆言います。『この製品を愛している。これこそがここで働く理由だ』と。」

これこそが理想的なemployer brandですね。

It's important to emphasize work/life balance
ワークライフバランスの強調は重要


From excellent healthcare to generous office holidays around Christmas and Thanksgiving, Agarwal says that people love the type of environment the company provides for its employees. "Apple nailed it--[their motto is that] we love working here, we work hard, but when all is said and done [you should] go enjoy your life."

優れたヘルスケアの仕組みやクリスマス・感謝祭時の気前の良い休暇まで、人々は社員に会社が提供するこのタイプの環境に大きな好意に持っているとAgarwal氏は語る。「Appleはきちんと言っている。[彼らのモットーは] ここで働くことがたまらなく好きで、一生懸命に働く、けれどいったん全てが完了したら、きちんと人生を楽しむ[べき]ということだ。

きちんと休ませる工夫も必要です。

You should maintain that startup culture, even when you're a big company
大きな会社になってもスタートアップの文化を維持する


From its lack of bureaucracy within projects, to its engineer-focused culture, to its emphasis on passionate and loyal employees, the huge company has maintained the corporate culture of its startup days.

プロジェクトにおける官僚主義の欠如から、エンジニアにフォーカスした文化、情熱的で忠誠心の高い社員への注力まで、この巨大企業はスタートアップ当時の企業文化を維持し続けている。

And that culture is a huge part of what makes it so successful--and, not surprisingly, a good place to work.

そしてその文化が今やこの会社の成長の大部分を支えており、驚くまでも無く、働きたい会社として名を連ねることにつながっている。

全ての会社がAppleのようにならなくてはいけないわけでは当然ありませんが、自社を鑑みて何かしらの改善ポイントを見つける手がかりとなれば幸いです。
ご一読ありがとうございました。TGIF!



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