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アメリカ: シリコンバレーと雇用不況との断絶が加速

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはTechcrunch.comより。

テクノロジー系の主要記事のいくつかは日本版Techcrunch(jp.techcrunch.com)でも紹介されますが、この記事はやや社会派の堅い記事なのでおそらく日本語訳されなかったのでしょう。
たまに面白いのが出ますので、興味がある方は元サイトをたまに覗いてみるのもいいかもしれません。


A Tale Of Two Countries: The Growing Divide Between Silicon Valley And Unemployed America
二つの国の物語: シリコンバレーと雇用不況の国アメリカとの断絶が進む


For people who spend most of their days within a few blocks of tech start-up epicenters such as South Park in San Francisco, University Avenue in Palo Alto or the Flatiron district in New York, last week's jobs report must have created some cognitive dissonance. After all, we're in a boom/bubble right? It's really hard to hire good people isn't it? But take a moment to step outside the world of high technology and a dramatically different picture emerges of what's going on in America.

テクノロジー系のスタートアップの震源地の周辺、例えばサンフランシスコのサウスパークやパロアルトのユニバーシティアベニュー、ニューヨークのフラティロン地区で一日の大半を過ごす人々にとっては、先週の雇用統計について、認知的不協和に陥ったに違いない。結局のところ、今はブーム/バブルという認識で間違いないよね? いい人を採用するのは本当に難しいし。 とはいえ、ハイテクの世界から一歩外に出て一息ついてみると、アメリカで今まさに進行しつつある一味違った風景がドラマチックに浮かび上がってくる。

今や失業者は全国で1,400万人を越え、失業率も上昇、さらに平均的な失業期間も40週を越えてきています。Wall Street Journalの記事にもあったように、すでに労働市場から抜け落ちて、雇用統計に乗ってこない人々を含めると、数値はさらに悪くなります。

そういった中、著者はある質問を提起します。

Should Silicon Valley (and other tech clusters throughout the country) care?

シリコンバレー(やその他全国のテクノロジー分野の企業)はこの状況を気にするべきなのか?

もちろん、テックベンチャーは今のアメリカ経済に大きく貢献しているのは間違いありません。

On one hand, a thriving tech sector is a beacon of hope for America and perhaps one of a shrinking number of things keeping the country from slipping from its perch as the world's foremost economic superpower.

一つには、生き残っているテクノロジーセクターは、アメリカにとっての希望の星であり、アメリカが世界における経済大国として居座り続け、そこから落ちないように支え続けている数少ない要因の一つだろう。

FacebookやGroupon、Twitterは新たな職を生み出しており、海外からの投資を呼び込んでいます。そして社員やステークホルダーにもたらされた富が再び経済を動かしていく、と。

In addition, a host of technology companies enable people around the country to make money.

さらに、数多くのテクノロジー企業は、人々がお金を稼ぐことをより可能にした。

ハンドメイドの通信販売を行うEtsyや、家や部屋を貸し借りするAirBnB99designsCrowdFloweroDeskFoodzieが取り上げられています。

Furthermore, tech companies are helping to reshape how people train for and ultimately find employment.

さらに言うと、テクノロジー企業は、人々の学習や就職の方法を劇的に変えた。

今やブログやネット上のチュートリアル、スライドショーやオンラインビデオなどで容易に新たなスキルを習得することが可能になり、一般的な能力があれば必要なスキルを学ばないことに対する言い訳が効かなくなってきている。
また、BranchoutJobviteLinkedinMonster.comといったサービスが、雇用への道を大きく開いている、と。

But there's a flip side to the argument that this technological innovation is good for the country.

しかし、このようなテクノロジーのイノベーションが国に大きな成果をもたらしている一方で、それとは違った側面にも目を向ける必要がある。

と著者は語ります。
主にA Whole New MindThe Great StagnationThe Lights in the Tunnelで指摘されていることですが、

automation and outsourcing are increasingly pushing jobs outside the country and in many cases, doing away with them altogether.

自動化(オートーメーション)やアウトソーシングは次第に国外に仕事を追いやっており、多くの場合、最後にはその仕事自体を廃止してしまうのだ。

そしてさらに、

In a similar vein, many of the companies in Silicon Valley are succeeding precisely because they're disrupting existing players in their industries.

同じように、シリコンバレーの多くの企業が成功している理由はまさに業界にすでに存在しているプレイヤーを破壊することによるものだ。

Amazonが業績好調なのとは裏腹にBordersはついに倒産することになりましたし、iTunesやSpotifyの台頭の一方でTower Recordsも安らかに眠りにつくことになりました。
まさに創造的破壊(Creative destruction)といえるこの動きの中、果たしてテックベンチャーのうちのどれだけがレコードショップや書店で職を失った人々について思いをめぐらしているだろうか、と著者は問いかけます。

Maybe something is missing in the Valley and surrounding tech communities and that's a stronger sense of responsibility to make sure that the vast majority of the country isn't left behind by all this cool technology that we're building.

おそらくシリコンバレーやそれをとりまくテクノロジー系コミュニティには何かが欠けているのであり、それは今の我々を形作っている最新のテクノロジーに、この国の大半の人々が取り残されないよう、強い責任の意識を持つことではないかと思う。

多くの富の蓄積が生産性の向上と連動するならば、富のバリエーションが増えることは善いことのサインでもあるはず。しかし、

could this increase in variation lead to the creation of two almost completely distinct countries in America, one which continues to boom and create enormous wealth for those who reside in it and another for which long-term unemployment and underemployment and the corresponding frustration that accompanies those states becomes the norm?

このバリエーションの増加がほぼ完全に異なる2つの国家をアメリカにもたらしているとすれば、それはどう考えればよいのだろうか。一つはブームに乗ることでそこに生息する人に多くの富を生んでおり、一方は長期にわたる失業や不完全雇用をもたらし、なおかつこの状態が定常化することに多くのフラストレーションをもたらしているのだ。

ITバブルの再来の裏で、引き続き厳しい雇用環境が続いている業界は、アメリカだけでなく日本でも多くあります。
人事としても、ミクロな視点だけでなくマクロな視点も持って、社員のキャリア形成や会社/社会全体の働き方のありようについて考えていく必要がありそうです。


お読みいただきありがとうございました。





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