仕事があるということは幸福なこと
世界的に不況が叫ばれているこの時期に限ったことではありませんが、「仕事」があるということは本当に幸福なことだと思います。外資系業界にいる人間としては、倒産や合併その他の事情により、多くの仲間が失業してしまい、それを大いに実感します。また、厳しい就職戦線を勝ち抜いてきた新社会人の皆様も同じ思いではないでしょうか。
労働して、報酬を得る。それで衣食住を賄った上で、子供に教育を授ける、税金を納めて国家・地域の発展を促す、また余暇を楽しむ、そしてさらに働く。「仕事」は自分だけでなく周囲を幸福にします。当たり前のようでこれはとても幸福なことです。
しかし、それは個人だけでなく、地域や国家といった単位でも同じことだと思います。「仕事」を失い、犯罪や自殺に走ってしまうひとが多いように、周囲に攻撃的な行動に出る地域や国家も、やるべき「仕事」がないというのが原因のひとつでしょう。
国民が充実して労働し、産業を盛りたてて、ある分野では世界的に評価されるものをつくる。サービスが受けて世界から喜ばれる。そうなるともっと頑張ろうということで産業は盛り上がる。そうなるとその状態を続けるのには「世界平和」が不可欠になり、多くの国民はそのことを真剣に考えるはずです。
早ければ週末にも人工衛星(敢えてミサイルとは言いません)が発射されるようです。願わくば、事故が起きないでほしい。
人工衛星の打ち上げのような宇宙への開発事業は、本来であれば夢と技術の集大成として国内外から祝福されるはずですが、その声が全く聞こえてこないのは悲しい。彼の国の方々はこの悲しさを自覚しているのでしょうか。早く世界に誇れるだけの「仕事」ができるようになることを心から望みます。