SBIホールディングズCEO 北尾吉孝氏
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先ほど、SBIホールディングズCEOの北尾氏の講演会へ行ってきました。もともと非定期ではありますが、論語を研究する会に私は参加をしていまして、今日の講演はその会設立3周年記念イベントでした。
「ぶれない」人間は精神力が強い、と言われますが、北尾氏の自信は、中国古典(論語・陽明学等)の知識と「徳」を重視した生き様によって築き上げられたようです。金融業界のトップ、ベンチャーから巨大金融グループの運営など厳しい状況をくぐりぬけてトップの座におられるのはそのような信念があるからだと思いました。
以前、ライブドア騒動の際、ホワイトナイトとしてマスメディアに登場し、一気に有名人になった北尾氏ですが、それは、「金融市場という清廉な地下水を汚すな」という思いを訴えたかったからだそうで、私利私欲とは無縁であります。
「子曰わく、徳有る者は必ず言あり。言有る者は必ずしも徳あらず。(論語・憲問十四の五)」
元ライブドアの堀江氏へ意見を言おうとしたとき、この論語の言葉を思い浮かべたそうです。自分のなかで確立されている「徳」に基づけば、それをひとに伝えることで社会へ貢献できる、と考えたのでしょう。
古典を理解し、「徳」と「信念」に基づき、厳しく己を律する仕事人。昨今ではなかなかお見受けしないタイプの人物ですが、こういうひとが今後ますます貴重な存在になっていくような気がしてなりません。
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