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BtoBソフトウェア市場は、本当は面白い。BtoB市場に訪れつつある変化と、その変化を成長に活かそうとする日々の記録を、ソフトウェアベンダーの視点からお伝えしていきます。

もっとB to B市場は面白くなる!

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 はじめまして。波多野 謙介と申します。株式会社マイギという会社でワークフロー事業のマネジメントを行っている文系プログラマーです。今日から誠ブログで書かせていただきます。よろしくお願いいたします。

 さて、最近は電車の中で携帯を触っている人の6割くらいはスマートフォンです。
こうなると、なんとなくガラケーのフタを閉じる「パカッ」って音がちょっと恥ずかしいようにも思えるようになってきて、勢いづいているスマートフォンというフロンティアでは、毎日のように新しいビジネスが創りだされている事が感じられます。

 クラウドの普及によって起業が最小限のコストで可能となり、多くの天才達が非常に少ない人員とコストでサービスを開発し、Y Combinatorはベンチャー投資の手法を次世代に進める。まさにインターネット全体が次の時代に進もうとする中、「B to B」に関する話題はB to Cと比べて、面白いものが少ないように思いませんか?

 前回のドットコムバブルの際は、B to BもB to Cも同じように盛り上がっていたイメージがありました。しかし、今回進行しつつあるバブル(?)では、B to Bビジネスの存在感は薄れています。それは、B to Bビジネスに不可欠である「信用」が、今、B to Cのビジネスで流行っている「スピード感」と相容れないからなのかも知れません。

 僕は前職はグループウェア販売をしていたのですが、それから考えると、B to B向けソフトウェアの世界に生きてもう10年になります。長くやってきたB to B向けソフトウェア市場に対しては、やはり思い入れがあるものです。B to Bのビジネスも、もっと注目されて欲しいと思っています。

 スマートフォン・クラウド革命で目立たないながら、企業向けソフトウェアにもゆっくりと大きな変化が訪れています。Web2.0系サービスが当たり前にした「小さく作って大きく育てる」「機能追加のリリース頻度を上げる」といった方法論は、企業向けソフトウェアの世界にも徐々に影響を与えつつありますし、HTML5の普及はIEという縛りのある起業向けソフトウェアにも、近い将来に革命的な変化を与える可能性があります。

 変化が訪れる時は、面白いことが起こる時。B to Bソフトウェアビジネスが面白くなっていくようすを逃さずに捕まえて、日々のビジネスの生活と共に残していければと思っています。

 みなさん、今後ともよろしくお願いいたします。
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