オルタナティブ・ブログ > CloseBox & OpenPod >

Mac、iPhone、iPod、歌声合成、DTM、楽器、各種ガジェット、メディアなどの情報・雑感などなど

CrossOver MacでUTAUを動かせた!

»

 UTAU作者の飴屋さんが、Windows版UTAUをwineで動作させるパッチを提供してくれました。iMacのハードディスク容量の空きがようやくできたので試してみたところうまくいったのでご報告。

 わたしの環境は、iMac(Intel Core Duo2)にCrossOver Macというもの。これまではいろいろ工夫したんですが、音を出すところまではいきつけなかったのです。

 飴屋さんが提供されてるのは「人柱版 UTAU0.2.76→0.2.77b2パッチ 」というもので、上記リンクからダウンロード。最新版UTAUをいったんCrossOver Macにインストールした後で、パッチに含まれているutau.exe本体とwavetool2.dllで置き換えます。

 さらに、メニューのツール→オプションから「音符長の計算をGUI側で行う」をチェック、そして、「WAV生成時にバッチを使用しない(非推奨)」か「レンダリングに resampler.dll を使用する」のいずれかをチェック。すると、内蔵されているデフォ子の歌声を聴くことができるようになります。

 飴屋さんの環境では日本語入力ができないとのことでしたが、CrossOverを使っているせいか、ぼくのほうではちゃんと入力できています。

Utaumac

 これまではあと一歩のところ(アプリの起動・表示まではいくけど、再生しようとするとエラーになる)だったのですが、Read Meにある、


・「音符長の計算をGUI側で行う」オプションを復活
・「WAV生成時にバッチを使用しない(非推奨)」や
 「レンダリングに resampler.dll を使用する」のとき、
 cmd.exeを一切使わないようにした。(wine対策)

が奏功したみたいです。

 ひとつだけ不都合なところがありますが、それは使い方でなんとかなるレベル。それは、音長をいじったり、ノートをドラッグ&ドロップしたあとに「予期せぬエラー」(プロシージャの呼び出し、または引数が不正です)というアラートが出ること。それにOKを押すと、実際にはできていることが多いのですが。これは、ドラッグしてしばらく動かないでおくと、うまくいくことが多いので、ひと呼吸置いてから実行するようにしています。

 で、作例です。GarageBand for iPadで使ったオケをそのまま流用。UTAU音源には自分のマツオロイドを使っています。原音調整とか調教とかできてないのでそのあたりはごかんべんを。「MacでUTAU」だったらMac音ナナでやるべきだったんじゃないかといまごろ思ったがもう遅い。

 UTAUをMacで動かすには、これまではVMwareやParallelsみたいな仮想マシン上で動かさないといけなかったので、動作がちょっと重かった。さらに、Windowsが必要だった。これはうれしい。CrossOver Macで動かす分にはVOCALOID Editorより起動が速いしw あとは、Macネイティブ版UTAUに期待してます。あ、あとm4エンジン使えるとさらにうれしいんですけど(まだ試してないけど)。

Comment(1)