It's Only Rock and RollでAppleが言いたかったこと
はいはい、大はずれ大はずれ。ビートルズはぜんぜん出てきませんでした。でてきたのはひたすらiPod。まあ、それも予想されてはいたことだけど、実体化しないとわからないことはあります。
そこで再び考えてみたのが、「It's Only Rock and Roll」の意味。
元になった、ローリニグ・ストーンズの「It's Only Rock'n Roll(But I Like It)」は、緊張感のあまりないリフでスタートする、アルバムの中でもけっして出来はよくない、でもアルバムタイトルにもなり、彼らの代表曲ともなっている。アルバムにはAin't Too Proud To Begとか、Time Waits for No Oneなどの超名曲がひしめいているんだけど、この曲は、「つまんねーロックンロールかもしれないけど、俺たちの基本はこれ。みんな好きだろ?」というメッセージなわけです。だから好かれる。
このイベントが、これまで話題の中心だったiPhoneから、Appleの稼ぎ頭であるiPodをセンターポジションに据え、俺たちはやっぱりiPod中心でいくぜ!銀河のはちぇまれ!といったノリが感じられたのはわたしだけでしょうか。
とかいいつつ、iPodは既に音楽だけのデバイスではなくなっているんですね。
新しいnanoは、H.264をVGAサイズ、30fpsで撮影できる。これはかなりの高画質のはず。しかも大容量なので、SDカードを追加したりする必要もない。これって、前からやっている自転車車載ビデオにぴったりじゃないでしょうか。
iPhoneの車載だと落ちやしないかと気をつかうけど、nanoならばけっこう気楽。価格も安い。あとは、nano専用の車載マウントがでてくればサイコーですね。
あと、これだけ小さいサイズで、しかも常に持ち歩いているものだと、ライフログビデオにもなるんじゃないでしょうか。胸元に固定したり、ヘルメット、メガネに固定できるようなアクセサリが出てくると、いろいろおもしろいんじゃないかと想像してます。
関連記事:
・iPod nanoの「ビデオ」カメラ位置がイマイチだけど、最も売れるポケビになる
・ジョブズCEOによる「One more thing...」――目玉はiPod nano!
・さっそく新型「iPod nano」に触ってみた