Twitter小説、読むなら縦書きで

　川又千秋「三百字小説」というのを近所の古本屋で買ってきた。川又氏が命名したワンショットノベルという、ショートショートをさらに圧縮した300字フォーマットの「小説」を提言し、そのサンプルを集めたもの。

　「三百字小説」。2004年の発行だが、いまこそ価値があるように思う。このフォーマットが正しいかどうかは別にして、思ったのは、やはり小説は縦書きが似合うということ。それは、半分弱（ジュンサンダースではない）のTwitter小説についても言えるのではないか。

　前編と後編に分けるやり方もあるだろう。140字だって、円城塔氏の140字ショートショートがある。不可能なことではない。でも、TwitterのWebサイトや専用クライアントが最適とは思えない。

　iPhoneには優れた青空文庫ビュワーがそろっている。いずれもテキストファイルを読み込んで縦書き表示してくれるものだ。これにTwitterクライアント機能を持たせられないだろうか？

　指定した「Twitter小説家」だけをこの「ついったー文庫」に登録すると、古い投稿から読んでいくことができるのだ。もちろん縦書きで。画像リンクがある場合には挿絵なんかもあったりして。

　青空文庫ビュワーは相当な過当競争になっているけど、このあたりに活路を見出してはいかがだろうか？　豊平文庫の快技庵はもともと俳句・短歌用エディタを出していたのだからぴったりだと思うのだが。

・内藤みか氏Twitter小説
・カエルカー氏連載Twitter小説
・クトゥルーTwitter小説
・このエントリーを書いている間に流れていたTwitter短編
・このエントリーを書いている間に流れていたTwitter連載10回完結
・津原泰水氏のTwitter小説

追記：Twitter小説のまとめページがありました：
・Twitter小説についての発言まとめ