AR Commonsでセカイカメラ最新デモを眺めながら考えたこと
AR Commonsとは、現実世界に仮想世界をオーバーレイさせるARにおいて、付加される情報をどのようにコントロールしていくか、そうした問題を考えていこうという取り組みです。詳細については、松村太郎さんのリアルタイムTwitter中継や、ダダ漏れUstreamなど、たくさんの情報がありますので、それを参照してください。
わたしはセカイカメラがどの程度実装されているのだろうか、ということが主な目的だったのですが、慶応大学の先生やゲストの方々の提起により、拡張現実が持っているビジネスの可能性や、プライバシーの問題などがより明確になったと思います。
セキュリティを意識せずに自宅内にエアタグを貼ると、空き巣狙いが家屋の情報を外から探るのに役立ててしまうといった悪意のある行為も可能。そういったことを防ぐ方策が必要となるわけです。
セカイカメラのデモについては、頓知・の井口CEOが自身のブログに書かれています。
・Tagging the Future ! 近未来に向けてセカイカメラでタグを打つ
・セカイカメラの対応機種とか。
エアシャウトが実装されていたり、タグを整理するためのドラゴンボール効果が組み込まれていたりと、完成度が高まっていました。
Layarというライバルも出てきましたが、赤松氏によれば、ユーザーインタフェース的実装ではいまひとつこなれてないという印象だそうで、UIのさまざまなアイデアにおいては優位にたてそうです。もうすぐApp Storeから出そうな感じですし。出たらタグリまくりますよー。
きょうは日本に初めてiPhone 3Gが上陸してからちょうど1周年。その間にセカイカメラのようなテクノロジーが現実世界を拡張できるようになり、そして今、おそらく拡張現実デバイスの一端を担うであろうAndroidも販売がちょうどスタートしています。
なんという1年でしょう。