マスメディアの初音ミク対応
「アッコにおまかせ」で初音ミクが取り上げられていました。Otomania氏の初音ミクボーカル作品が取り上げられるということで期待して見ていた人が多かったようですが、ちゃかされた内容の、「オタクってこういうもの」というあまりに一面的な取り上げられ方で各方面で大批判を浴びているようです。
これについては、クリプトン側もとまどっているようで、取材のために用意した原稿をブログに記載しています。たしかに、テレビでは、このようなある程度長文の原稿を提出しておいた上で録画による取材を受ける場合が多く、こちらの意図したとおりのものが伝わらない場合もあります。わたしの数少ない取材体験では、十分に意図を汲んだコメントになっていましたけど……。番組の姿勢の違いかな。
ITmediaでも記事になりました。
一方、紙メディアではどんなふうにとらえているのでしょうか? DTMマガジンは別格として、いまのところ、週刊アスキーなどパソコン/IT系以外ではほとんどとりあげられていないもようですね。これは、月刊誌のタイミングでは追い切れなかったということでしょうか? このへんのニュースに感度の高いMac系雑誌でも、Mac非対応なので取り上げらるわけにもいかない、ということなんでしょうね。あとは音楽系雑誌で取り上げているところを見つけることができませんでした。リットーミュージックはどうしちゃったの?
一般誌としてはおそらく初めて「初音ミク現象」をとりあげたのでは、週刊プレイボーイではないでしょうか? 中身もしっかり説明していますし、コメンテーターにマーティー・フリードマンをもってくるあたり、さすがという気がします。
週刊プレイボーイは、センター試験ICプレーヤーの件で一度コメントが掲載されたことがあるのですが、質問内容もしっかりしていたし、原稿もよくまとまっていました。
これから発行される雑誌で、DTMマガジン以外で特集を予定しているところとしては、武本編集長率いる新生ネトランの「初音ミク解体新書」がありますが、これはどんな内容になっているのか、見物です。たぶん、キャラクター中心なんだろうなあ。
音声合成の歴史からVOCALOIDの理論などをじっくりと解説してくれる硬派な特集はどこかやらないものでしょうか?
まあ、自分が雑誌をやっていたときにもDTMは読者の反応や広告販売面でよくない「鬼門」だったわけで、しかたないとは思いますけど。