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iTunes自分語りオーディオ本の到来

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 2001年に小学館から発行された「PLATONIC SEX」をこのあいだ、中古の文庫本を買いました。寝る前に一気に読み終わるくらいの分量でしたが、それなりのおもしろさでした。

 その「PLATONIC SEX」が今、iTunes Storeのオーディオブックでトップセラーとなっています(iTunes Storeへのリンク)。小学館からも特に告知はされていないようですが、それでもナンバーワンになったのは、著者・飯嶋愛の本人語り下ろし、という魅力によるものなのでしょう。

 5時間15分以上もあり、短縮版ではないし、けっこうオトク感はあります。本人の語りも聞きやすく、しっかりしたものです。

 オーディオブックという分野はiTunes Storeの一人勝ちですね。ほかの音楽ダウンロードサイトも、ここだけは手が出せない状態らしく、ほとんど話を聞きません。

 ほかのオーディオブックのベストセラーには、定番の英語学習ものだけではなく、「99.9%は仮説」「さおだけ屋はなぜ潰れないか」「ウェブ進化論」といったビジネス系新書が台頭、声優のオーディオドラマ風ライトノベル「お隣の魔法使い」「神様が用意してくれた場所」など、バラエティーに富んだものになっていますね。

 著者本人が語るベストセラー、ほかにあるかどうか調べてみたらありました。「窓ぎわのトットちゃん」(iTunes Storeへのリンク)。黒柳徹子本人のナレーションです。

 さらに調べてみると、杉本彩の「オーガズム・ライフ」(iTunes Storeへのリンク)ってのも。ベストセラーになったかどうかは知りませんが。

 本人語りでは次に石原真理子の「ふぞろいな秘密」が来る、と勝手に予想しています。

 本を買うのはアレだけど、本人語りのオーディオブックなら買ってもいいな、という人はいるかもしれないですね。

 筒井康隆(iTunes Storeへのリンク)には「問題外科」(iTunes Storeへのリンク)など3作品が売られていますが、本人によるものも聞いてみたい気がします。むかし、レコードで出ていましたよね、「筒井康隆文明」。持っています。これなんかはそのままオーディオブックで出せばかなり売れるのではないでしょうか? もちろんマニア層は買うでしょうし。

 iTunes Storeが拓く、本人語りオーディオブック時代、これからさらに増えそうです。

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