「すきっぱらにはダンゴ」とデータベースの関係
“We skipped the light fandango”(空耳:すきっぱらにはダンゴ)というボーカルのフレーズ、もしくはユーミン「翳りゆく部屋」の元ネタとして知られるプロコル・ハルム「青い影」。その曲の著作権をめぐって、あるデータベースプログラマーが裁判を起こしていました。
このプログラマーは、この曲のうち40%の取り分を裁判で獲得した、という話がInformation Weekの記事に出ています。この曲は、ゲイリー・ブルッカーが山にこもって書き上げたとされる名曲中の名曲ですが、そのうち40%といったら相当なものですよね。それが、なぜデータベースプログラマーに与えられることになったのか?
実は、その人物とはマシュー・フィッシャー。あのイントロのオルガンを弾いた人物なのです。たしかに、あのオルガンなくして、あの曲は名曲たりえなかったでしょう。裁判官はこのイントロの貢献を認め、この作品はフィッシャーとブルッカーの共作であると認定。ブルッカー側は敗訴となりました。ブルッカーは控訴するらしいですが……。
現在61歳のマシュー・フィッシャーは音楽業界を引退して、オックスフォード大学でコンピュータサイエンスを学び、11年前に卒業。その後プログラマーとして独立、自分の会社を持つに至ったとのこと。50歳でオックスフォード卒業ですか、それもスゴイ。
もう1つおもしろいのが、CSN&Yのグレアム・ナッシュが、ハイエンドのスキャン/プリント技術を持つ会社、Nash Editionsを経営しているということ。ミュージシャンのその後の変わった経歴としては、ジェフ・バクスターの軍事評論家、というのもありますね。