Macはかすがい
昔から子は鎹(かすがい)などと申しますが、うちには子がない。
でも結構仲良くやっているのはMacがかすがいになっているかもなぁとMacintosh30周年にあらためて思いました。
だんながMac Plusを買ったのは結婚の約半年後、1989年の12月のことでした。年末のボーナスをすっかりMac Plusにはたいちゃったんです。うちは独立採算制なんで文句はありませんでしたが(共働きのいいところ)、内心、金遣いが荒いヤツと結婚しちまったかとびびりました。
でも、これがもうかわいくて。
ハイパーカードでお絵かきしたりするうちに、私もすっかりMac好きになりました。バクダンが出たといってはおろおろし、外付けHDDでいろいろできるようになったといっては喜び、と。
当時、IT系出版社の駆け出し編集者だったので、(まだ日本にはMacユーザーはほとんどいなかったのに)Macでプログラミング、みたいな書籍企画を出したり(企画は通りましたが原稿がなかなかいただけずにボツになりました)、デザイナーさんとMac話に花を咲かせたりしたものです。
その後もすきあらばとMac関連の書籍の企画を立てては、仕事だか趣味だか分からない楽しい毎日。マカーなだんなが興味を持てば企画としていけるかも、というバロメーターにもなってもらいました。だんなはだんなで、私がAppleの記者発表でもらってくるノベルティとか喜んでたし。
旅行嫌いのだんなでも、年に1度は必ず幕張メッセに1泊旅行。毎年2月に開催されていたMacworld Tokyoのためです。ジョブズのキーノートの感想で盛り上がったりしました。
(当時の)Mac Userの松尾編集長(その後アイティメディアで私の上司になってくれた)や尊敬できるライターさんたちと知り合えたのもMacのおかげだしなぁ。
なーんてことをAppleの公式サイトにある「Your first Mac」は思い出させてくれました(うちのMac歴は実際には25年なんですが、Mac Plus発売の年から数えてるので28年になってる)。
こちらこそ、おかげさまでけっこう楽しい25年間でした。ありがとう。これからもよろしく。