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アップルペイが中国進出か、フィンテック

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  中国は新興国ですから 銀行制度は 日本に比べて未だ十分には根付いていないようです・・・

 だから お年玉の 微信 ウオレットでの支払いが流行って大騒ぎになったんですね・・・^^

 さて アップルペイが 中国に2016年2月に出ることが報道されています・・・

 これは実は大注目なのですよ・・・・

「Apple Pay」発表!iPhoneやApple Watchで支払いができる決済システム。安全性もバッチリ!

<出所 http://i.meet-i.com/?p=94482   >

 アップルペイが中国に進出すると言う見方が強まっています。ダウジョーンズやウオールストリートジャーナル紙が伝えており、かねてよりアップルのテイム・クックCEOも進出に意欲的でした。どうやら2016年2月を目指してアップルペイが中国に上陸します。(正式発表ではありません。念のため)

当初アップルは四大銀行と共にクレジットカードとデビットカードのトップ企業China UnionPay(銀聯)やアリババ(アリペイ=プリペイドカード口座からの決済)と話をしていました。しかし中々話がまとまらなかったらしく、最後は中国の4大銀行と提携したようです。

然し何故2016年2月なのでしょうか。その理由は春節(旧正月)です。

■ 春節(旧正月)とアップルペイ

中国では旧正月に知り合い同士でお年玉を送る習慣があります。2014年の春節でテンセントのメッセージサービスWechat(微信)がWechatウオレットから参加者同士のお年玉送金を始めた為、アリババのアリペイを使ったWeibo(微博)にも波及しました。これは大騒ぎでした。

これを参考にしたのがフィンテックで有名なLinePayです。

  従って春節にアップルペイが中国に進出する意味はここにあります。

  今回噂のアップルのペイパルVNMO型のプリペイド型預り金口座が先行して登場する期待もあります。

■ 日本への大きな影響

国内の通信キャリアは既にドコモ口座、ソフトバンクカード、au Walletなど銀行口座の外に預り金口座を持っています。しかしおサイフケータイは旧態依然としたモノ支配論理(スイカ、パスモ、楽天エディのようなカードやスマートフォン一と電子マネーの一体型)であり、アップルペイのようなクラウド上の口座アクセス型ではありません。だからEdy to Edy(既にサービス中止)以外にはお年玉を個人同士で送りあうなんて、おサイフケータイではできません。

アップルペイが日本に上陸すれば、おサイフケータイの作り直しの騒ぎが起きます。それを考えればアップルペイの中国春節開始は大注目です。国内の鉄道系、流通系電子マネー、銀行、通信キャリアも大注目しているはずです。

★★Apple Seeks to Launch Apple Pay in China by February

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