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アマゾンが米国配送にフリーランスを活用、進むオンデマンド経済

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 アマゾンが宅配でフリーランサーの活用に出るということは大変なインパクトがあります・・・・

自家用車と自家用アンドロイドスマートフォンの利用が条件です・・・

 末端の働き手のマネジメントは日本の黒猫が優れていますが・・・・大きな変化を迫られるかもしれません・・・

 <出所 アマゾン   >

 一時間内の配送サービス会員宛にシアトルから開始です・・・

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 <出所 エンガジェット>

アマゾンがシアトルでネット通販の宅配にフリーランスを活用するFLEXを開始しました。時給は18ドルー25ドルです。配送には自家用車を使い、運転免許を持つ21歳以上であることが条件です。身元審査と自己所有のアンドロイドスマートフォンも必要です。アマゾンの会員サービスの内、Prime Now(1時間での配送サービス)が対象です。まずはシアトルから開始し、ニューヨーク、ダラス、シカゴ、マイアミ、バルチモア、オースティン、インディアナポリス、ポートランド、アトランタなどの各都市に拡大します。当面は自動車配送だけですが、今後はバイク配送なども開始されると見られています。これでいよいよオンデマンドの経済が進みます。

いよいよオンデマンド経済にアマゾン自身が本腰を入れ始めました。UberやPostematesなどと競合します。当初アマゾンはフリーランスによる配送専業のPostematesを買収しようとしましたが失敗しています。そこで直接、サービスに乗り出したと言うわけです。これは相当インパクトがあります。

■ リーマンショック後、普及する新しい働き方

フリーランスのような雇われない働き方は米国企業が日本に大量生産・大量消費の経済で敗退した80年代から始まっていました。そして90年代のインターネットの普及の中で米国では「フリーエージェント社会」(ダニエルピンク)として広がっていました。そして2008年のリーマンショック後、雇用が減り、パートタイムが増える中で急速に普及し始めたのが「好きな時に好きな時間だけ働けるフリーランス型の働き方」であり、それに対応したUberやハンディ、AirbnbなどのIoT時代に相応しいプラットフォーム提供企業の台頭です。これだと主婦なども働けます。夫が正規雇用に付けない時代には妻も何としても稼いで家計を支えなければなりません。2020年には米国の働き手の40%が何らかの形のフリーランス型の働き方を採用すると予測されています。(パートタイム雇用かそれともフローランスが、中間型かでスイスダボス会議や2016年米国大統領選挙で大きな議論になっています)

 アマゾンが配送においてフリーランスを直接始めるということは大きなインパクトがあるでしょう。

■ TPPとフリーランス

環太平洋連携協定が合意にこぎつけ、それに対応した集団安保法案(米国の国内議論は当然ワンセットです)も通過し、いよいよ来年から一定欧州EUに近い自由貿易圏が動き出します。そうなればTPPのローマである米国の様々な社会革新が国内にも入り易くなります。(明らかに黒船効果です)当然、フリーランス型の働き方も早晩、アマゾンなどが日本国内でも開始し、その為の法整備を米国などが日本政府に求めると思われます。TPPを背景とした米国などからの黒船圧力がどれだけ日本を変えられるかに筆者は期待しています。フリーランス型の働き方もその一つです。

★★ Amazon Launches Flex To Rival Postmates In On-Demand, Crowdsourced Delivery

★★ 一般人がアマゾン配達を請け負う「Amazon Flex」:時給は18〜25ドル

★★ Amazon will now pay you to deliver packages

★★Amazon Flex is really an Uber for high-speed deliveries

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