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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

モノのインターネットがテーマのオラクル ミドルウェア フォーラム 2014に参加して

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 モノのインターネットがテーマのオラクル・ミドルウエア・フォーラム2014に参加させていただきました。実は日経の世界ICTサミット2014に応募したのですが外れた為、「滑り止め参加」と言うのが実情でした。(試験に落ちるのは慣れっこです)

 

さて出しモノは堅い話と軟らかい話が織り交ぜられていて「モノのインターネットの特長」をよく表していると思いました。

 

しかしモノのインターネットの話はウエアラブルや生活者のライフスタイル、ワークスタイルが変わるような柔らかい話でないと「M2Mと一緒にしたIOTは凄く硬い物語り」になってしまいます。これは気をつけないとブームに水を差しますね。

 

■  面白かった柔らかい話  その1 ヨットのアメリカズカップ

オラクルの基調講演で面白かったのはアメリカズカップでした。

ヨットのアメリカズカップでオラクルのチームが一勝八敗から逆転優勝したお話は圧巻でした。カラマラン(双胴のヨット)の上に10人弱のクルーが乗り込んで風向きに対応してバランスを取る為、右に言ったり左に言ったり動きまわります。(デインギーの経験者ならご存知ですね)その動きを30個のセンサーで秒速3千個のデータを収集していました。センサーはマストだけでは無く、クル―の胸や胴周り、手や頭についており、動きの速さや疲労の度合いなどを計測していました。(心拍数、呼吸数、疲労度など)それをタブレットで分析したりオラクル製品のEXADATAやEXALOGICと呼ばれるサーバーで分析して次回の作戦に生かしていたと言う訳です。スタッフなどにはリストバンドやスマートウオッチが配られていました。

それで最後は優勝しちゃいました。(この時CEOのラリー・エリソンさんがオラクルオープンワールドの基調講演をすっぽかしてカップの応援に言ったと言う裏話は出ませんでした。一部から批判があったり、エリソンさんらしい愉快な話ですが)

 

オラクルさんの言い方は面白いですね。この手のデータのリアルタイム分析を「パストデータ」と呼び時差を置いた分析を「ビッグデータ」と呼んでいます。恐らくビッグデータは昔の情報系システムの発想ですね。

 

早晩、ドイツのサッカーチームやカーレースのマクラーレンだけでは無く、ナデシコも含めて世界中のサッカーなどスポーツでウエアラブルが使われますね。(選手交代がスムースになります)

 

ところでサッカーボールにカメラ入れてくれるとゴールシーンに迫力が出てテレビの視聴率が上がり、稼げるとおもうのですが。でも隣の席のスタッフはゴルフボールにチップを入れてくれれば(スマートボール化です)ロストボールの場合、アイフォンから指示を出してロストを防ぐのにと言っていました。(モノのインターネットは産業革命ですからスポーツのルールも変えればいいと思います。言うだけ言ってみよう^^)

 

   ★★オラクルマガジン日本版

 

■  面白かった柔らかい話  その2と3 レゴカーのアイフォン操作

演台にレゴカーが登場してそれをアイフォンで操作していました。レゴカー側には基盤が埋め込まれ、リナックスOSとジャワ言語によるアプリが載り、WiFiネットワークで操作していました。一方アイフォンはドコモの無線ネットワークです。

 

またNTTドコモさんの講演ではやっぱりペットのウエアラブル(ペットフィット)が楽しい話でした。日本中の小学生以下の子供の数とほぼ同じだけのペットがいる国日本は知る人ぞ知る有名なペット王国です。(約1千二百万匹)それをペットのウエアラブル装置で追跡します。(遠隔監視のサービスです)自宅内ではトラッキング端末とブルートウスで繋ぎ、圏外=自宅の外に出たらGPSに切り替えるそうです。特に子供がいない家庭のペットに対する一種の投影現象を上手く活用したサービスと考えられますが、良いですねえ。

 

■  M2Mの話は硬くて硬くて・・・・

日本ではモノのインターネットの前から効率を重視する第一世代のM2Mが流行っています。エレベーター監視、自販機監視、建機監視、コピー機監視、テレマテイックス(自動車)と言った処です。

 

事例ではキャノンさんの百万台の販売すみコピー機の例が出ていました。予防保守や販売予測に使われています。

 

NTTドコモさんのスマートホームはヘムス(電力消費量削減)目的ですが、やっぱりこの手の話は硬くてあまり面白みはありません。

 

その他農業のビニールハウスICT利用や工作機械メーカーの話がでていました。

 

でも総体的に面白かったです。オラクルさん有難うございました。

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 Oracle IoT Technology Utilized to Power ORACLE TEAM USA B (オラクルUSAチームがアメリカズカップをIOTで勝ちとった説明動画)

 オラクルオープンワールドの基調講演をCEOのラリー・エリソンさんがさぼって応援してまで勝ったアメリカズカップのオラクルチーム!!実はモノのインターネットの壮大な実験でした。

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<出所:http://www.vsail.info>

 ペットのウエアラブルは面白い!!

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 <出所:NTTドコモ>

★★Edward Screven Keynote: The Internet of Things—And a Surprise Appearance by Members of ORACLE TEAM USA

★★オラクル「オープンワールド」現地レポート

 

★★オラクルミドルウエアフォーラム2014

★★Slingsby ready to deliver America’s Cup World Series championship for ORACLE TEAM USA

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