繋がり型生活者は早晩「データの病に取りつかれる」のか、モノのインターネット、ウエアラブル、ビッグデータ時代の新しい社会課題!!?
モノのインターネット(スマート革命)やM2Mの時代が進み、ビッグデータが社会を変え始めると確実に予想される社会課題は「データの病」です。
既にソーシャルメディアの世界では「ミクシィ疲れ」や「SNS疲れ」が幅広く指摘されて来ました。今でも四六時中LINEが気になって仕方がないと多くの若者は言っています。それと同じように「データ疲れ」という心理現象が起こるでしょう。軽い症状から一部の生活者にはSNS依存症やゲーム依存症と言われる症状と同じ状況が起こると予想されます。
モノのインターネット時代には生活者はスマートフォンも含めたウエアラブル機器を四六時中持って歩きます。そうなればリストバンドやスマートウオッチなどから「フィットネスデータ」を四六時中眺め、ランニング中は「エクササイズデータ」を四六時中眺めます。使っている人達がまだ少ないからほとんど話題にはなっていませんが、早晩、モノのインターネット、ウエアラブル、ビッグデータ時代の新しい社会課題になるでしょう。毎日ブログを書かなければ気が済まない一部生活者のように、スマートウオッチやスマートフォンなどで「ライフログ」を四六時中気にして、止まらなくなる状況は容易に推察できます。
今でもトップクラスのマラソン選手などは腕時計でラップタイムを読みながら走っています。それが一般ランナーにも普及し、ウエアラブルの時代になれば走行距離と時間だけでは無く、脈拍、発汗、足の運びなど細かなデータがアドバイスとして提供されます。そうすると多くのランナーはデータが気になって気になって仕方がない心理状態に追い込まれるでしょう。
なまじデータが提供されるばかりに「健康への不安」や「肉離れなどエクササイズへの不安」など知らなければ何の心配も無く、知っても杞憂に終わるべく不必要な不安が一杯煽られます。そうでなくてもリストラや離婚などの不安を抱えた繋がり型の生活者の一部は益々心理的に不安定な状態になるかもしれません。
データの病は「自らの健康やフィットネスデータが教える健康やエクササイズへの不安」を越えて「愛車の状態や故障への不安」「ペットの健康や迷子への不安」としてあらゆる社会生活に広がります。センサーからの正確なデータ取得やビッグデータ分析がそれを煽ります。
昔、第一次大戦前、欧州を訪問したサモアの酋長ツイアビさんは「パパラギ(西洋人)は何時も何時も時間ばかり気にして暮らしている。」「まるで時間の病に冒されているようだ」と述べました。人類学では有名な話です。
同じことがモノのインターネット、ウエアラブル、ビッグデータ時代に起こり始めようとしています。時間の病に加えてデータの病を持つのが繋がり型生活者の特長かもしれません。今後軽いデータの病には恐らく殆どのスマートフォン活用者がかかるでしょう。まあモノのインターネット派としてプライドを持つ繋がり型生活者には「かっこいい現代病」として避けられない傾向ですね。
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パパラギの話の書籍・・西洋人は皆、時間の病に冒されている!!
<出所:アマゾン>
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エクササイズがデータと共に進むリストバンドの世界
データを四六時中見ていないと気がおさまらないランナーが増えるでしょう・・・
ナイキのリストバンドを蹴落としたリストバンドのトップブランドのJawbone UP24 Wristband
ペット用もあります
<出所:マシャブル>
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日経産業新聞によれば非常に便利な大人気のサービスですが、これを使う繋がり型生活者の一部は四六時中可愛いペットの事が気になって気になって仕方が無くなるかもしれません。でもそれもペット好きがなせる代償ですね。フィットネストラッカーやスマートカーのトラッカーを活用する繋がり型生活者は全て同じ贅沢な悩みを持つでしょう。決して深刻に考えず楽しく使いましょう!!
<出所:NTTドコモ>
★★ パパラギ・はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
★★Jawbone UP24 Wristband Is Beautiful But Flawed [REVIEW]
★★From cars to clothes, data chiefs want companies addicted to data