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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とICTシステム開発、米政府機関CIAのプライベートクラウド(契約金額6億ドル)の獲得競争、勝つのは新興勢力の代表アマゾンAWSか、レガシーの代表IBMか?

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<序文>

 米国政府機関をめぐる「プライベートクラウド」の評価入札ですが、アマゾンが一旦、勝ちを収め、IBMなどがそれにクレームしています。評価入札は2012年7月に行われ、 IBM, Microsoft, AT&T そしてAmazonが参加し、当初の選考ではなんとアマゾンが勝利しています。

 

レガシーベンダーの得意な「プライベートクラウドの選定」であるにもかかわらず、技術力で勝る(CIAによる技術評価と米国会計検査院の見解)アマゾンが勝っています。この点が米国企業のICT部門に大きなショックを与えています。国内の大手ベンダーでも同じですが、多くのレガシーベンダーはセキュリティがどうの、移行がどうのと難癖をつけてアマゾンの得意な「パブリッククラウド」では無くプライベートクラウド」(セールスフォース・ドットコムの主張する偽者のクラウド)を推奨していますよね。なんとその世界でアマゾンがIBMに勝ったわけです。

 

その後IBMなどが選考過程にクレームを付け、アマゾンとCIAが反論し、米国会計検査院まで巻き込む騒ぎとなっています。

 

米国会計検査院の命令により2013年8月6日までに再度検討となっていますが、客観的に見てアマゾンの勝利は恐らく揺らぎそうにありません。

 

しかしこれはスマート革命と連動したクラウドサービス下における新しいICTシステム開発の今後のあり方を示しています。アマゾンがAWSをはじめて7年でIBMなどレガシーベンダーと対等以上に肩を並べる存在に成長しました。

 

これを突破口に世界中の政府機関やセキュリティに敏感な金融機関などにもアマゾンのサービスは採用されるかもしれません。IBMなどのレガシーベンダーはそれを恐れています。

 

いよいよ新しいダウンサイジングの本格的な夜明けでしょうか?

 

動画での説明(ウオールストリートジャーナル)

 

★★Amazon Web Services files complaint in court over CIA contract

 

★★Cloud Battle Turns Furious – Amazon Files Suit Over CIA Cloud Contract

 

 

 CIAのクラウド案件でIBMに競り勝った、アマゾンAWSの変節


 

★★CIAのクラウド契約、勝ち取るのはアマゾンかIBM

 

 

★★CIA Chooses: Amazon or IBM?

★★ CIA spooks picked Amazon's 'superior' cloud over IBM


IBM was given another black mark because the language in its tender indicated its cloud could not provide auto-scaling for custom apps written by the CIA – unlike Amazon.Amazon versus IBM

 

<出所:http://www.theregister.co.uk/2013/06/15/cia_amazon/>

<新しいサービスのコスト競争力、ノウハウの勝負>

 多少ICTのシステム開発の世界に身をおいた人々(筆者も含む)から見れば、あのIBMが政府系の大手システム開発においてアマゾンの風下に立つと言うのは、到底、想像できません。しかしそれこそが江戸時代の発想だと考えられます。

 

 モジュール部品を買い集めてホワイトボックス(無印良品)のサーバーを多数、安く製造または調達し、多くのオープンソースソフトウエアと共に値段の高いブランドライセンス・アプリの購買(モノ支配論理)に代わってアプリケーション・ソフトウエアを安いサービスとして調達するスマート革命の時代には、中長期的に見てアマゾンなどの新興勢力が有利だからです。(ビッグデータなどの特殊なアプリはどうかわかりませんが)

 

新たなダウンサイジングの波にさらされるICT業界ですが、今米国政府のCIA調達は世界中から注目されています。

 

 

 

 

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