スマート革命とスマートテレビその4、iRingの活用でアップルTV(iTV)はサムスンを蹴散らし、XboxTVと雌雄を決するだろう!!
<序文>
2013 年には発売されると見られている本格版アップルテレビ(iTV)の予測もかなり具体的になり始めています。今年の四月の初旬に出たアナリストの予測ですが、注目点はiRingとセカンドスクリーンのミニiTVスクリーン(「mini iTV」)です。Topeka Capital Marketsのアナリストであるブライアン・ホワイト氏の調査結果です。またマイクロソフトのXboxTVも次第に具体的な画面のリークなどが漏れ始めています。
本格版アップルテレビは大方の予測通りジェスチャー及び音声操作を入れてきています。また家族四人分までセカンドスクリーンのミニアップルTVスクリーンは買い増しができます。筆者も昨年から今年にかけて何度か実施したスマートテレビがテーマの有料講演会で具体的な姿や形を予測しましたが、かなり当たっているので意を強くしています。
アナリストが中国のサプライチェーンをこまめに回って集めた情報に基づくアップルTVの今回の予測ですが、この予測が当たればサムスンを蹴散らす程のインパクトがあるでしょう。
一方最大のライバル製品になると見られているマイクロソフトのXboxTVも先日画面がリークし、それに関連して担当役員が辞任に追い込まれています。cable TV boxと協調して稼働する為、専用ゲーム機と言うより「グーグルTVの再来」と呼ばれ始めたXboxTVも面白そうです。(このブログではXboxTVをローコストのXbox TVとフル機能のXboxコンソールの両者をさす意味で使います)
既存のテレビメーカからは韓国のLGのマジックリモコンが唯一対抗できるのでしょうか?
これで5月、6月のイベントから目が離せなくなりました。
★★Analyst: Apple 60-inch iTV with iRing motion controller to launch in 2013
★★Appleが年内に60インチiTVと操作デバイス「iRing」を発売するかも!?
★★Rumor: Apple television with 'iRing' motion controller to launch this year
★★海外メディアThe Verge: Microsoftの次世代XboxはGoogle TVと似た形でテレビの役割を引き受ける
★★Microsoft’s next Xbox could take over your TV just like Google TV
★★ Microsoft creative Adam Orth resigns after 'always-on' Xbox Twitter spat
iRingによるジェスチャー操作が登場するのか?次世代iTV(アップルテレビの本格版)
<出所:アップルインサイダー>
常にインターネットとの接続を要求されると言われる次世代XboxはXboxTV
<出所:価格コム>
<次世代アップルTVの音声、ジェスチャーコントロール>
まずジェスチャー操作はiRing("navigation pointer")によるナビゲーションを行います。これは明らかにマイクロソフトが今年出す次世代Xboxのスマートテレビへの応用(Windows8が搭載されると言われている版、XboxTVと呼ばれ始めている)を意識したものと考えられます。日本でも人気の韓国LGのマジックリモコンを彷彿とさせる操作技術の導入です。
CES2013を見れば判りますが韓国サムスンは満足なジェスチャーコントロールの提供に失敗しており、2012年販売のスマートテレビの操作性の悪さを解消する追加ボックスを発表しています。また日本勢は二画面対応はしていますが、ジェスチャーコントロールには、全く反応していません。
一方音声コントロールは「mini iTV」で実現するようです。
アップルテレビがイメージするiTVのモデルは明らかにXbox360に導入されたキネクトです。Xbox360の次世代機であるXbox720の準備に当たってマイクロソフトは、セットトップボックス開発のビジネスユニットをエリクソンに売却すると発表し、スマートテレビに関しては次世代Xbox7に資源を集中すると言っています。
<次世代アップルTVは家族四人まで、200メートル以内、第二テレビ不要>
iRingの他にアップルは「mini iTV」と呼ばれている9.7-inch display、第二画面を提供し、200メートル以内であれば、第二テレビとして視聴できる工夫をすると予測されています。「mini iTV」は一人一台ずつ家族四人まで買いたせます。
またホームセキュリティやホームコントロール、ビデオ会議、ビデオ電話などの様々なアプリは「mini iTV」の側に置かれると考えられます。
この発想だとItv本体には動画アプリとゲームアプリが中心に置かれるのでしょう。
<蘇るアップルの操作性とサービスのイノベーション>
グーグルはグーグルグラスや無人運転カーに代表されるように「夢を提示する」企業です。一方アップルのコアコンピタンスは「夢を具体的な形にする」点にあります。
iPhoneやiPodの登場時、数十の類似機器が登場した中、操作性とサービスにおいてアップルの製品は素晴らしいイノベーションを提供しました。
今回もどうやらスマートテレビの開発に失敗しているサムスン(販売されたスマートテレビの6割しか使われていない)を蹴散らしてアップルブランドの復活を成し遂げそうです。ライバルはマイクロソフトの次世代ゲーム機と韓国LG電子のスマートテレビでしょう。
<マイクロソフトのXboxTV>
さて韓国LGと共にアップルTV(Itv)の最大のライバルになると見られているのがマイクロソフトの次世代Xboxです。既にXboxにおけるユーザーの消費時間の半分以上はインターネットテレビ消費に充てられており、サムスンのスマートテレビをしり目に市場の評価及び活用実績はトップです。
そのマイクロソフトは次世代XboxをXboxTVと位置づけており、ローコストのXbox TVとフル機能のXboxコンソール(含むXbox TVの機能)の二つのバージョンを出すと見られています。これはグーグルテレビの再来との見方をされており、違いは世界中の多くの放送事業者と既にアライアンスを組んでいる点です。
2013年にはいよいよスマートテレビの本命対決が始まりそうです。楽しみですね。