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スマート革命と駆け引き、サムスンの困惑の中でグーグルとアップルは特許で和解するのか?

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<序文>

 ウオールストリートジャーナル誌系ブログのallthingsDなどで特許対立、裁判を巡るグーグルとアップルの和解、標準的なライセンス契約の話が出ています。(無論、水面下の動きです。)既に両社の間で書簡のやり取りもしていると報じられており、201210月にはグーグル子会社のモトローラ・モビリティがアップルに対するクレームを取り下げています。サムスンとアップルの米国訴訟がアップルの圧勝に終わり、HTCがアップルとライセンス契約締結を発表する中、スマートデバイスを支える特許の問題はいよいよ転換点を迎えています。

 

一方でサムスンはアップルとの裁判を辞める気は無く、両社の対立は更に激化しています。

 

一体、何が起こっているのでしょうか?

 

★★ Apple, Samsung Can Escalate Patent War, but Android OS Is Off-Limits

★★Google's Motorola says it wants binding arbitration to resolve Apple's FRAND patent claims

 

★★Apple and Google Talk Arbitration in Smartphone Spat

 

★★Are Apple And Google Going To Settle Their Patent War?

 アップルとグーグルの和平が噂される中、サムスンはアップルとの戦いをエスカレート!!

梯子を外された格好に!!

 

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<出所:allthingsD>

 

<サムスンの困惑>

 太平洋戦争の前、日本はソビエトの共産主義を恐れ、日独伊防共協定を締結しました。しかしその後突然、ドイツがソビエトと独ソ不可侵条約を締結したのを見て欧洲の天地は複雑怪奇」と述べて当時の平沼騏一郎首相は首相を辞任しました。はい、たちあがれ日本を立ち上げ、石原慎太郎元都知事と立ち上げた太陽党の共同代表から、日本維新の会に合流し、日本維新の会の国家議員団代表に就任し平沼 赳夫さんの養父です。

 

 サムスンはグーグルとアップルの和平の動きは、薄々は知っていたのかもしれませんが、米国における訴訟の敗北後、アップルとの戦いを最後まであきらめず「対象差し止め商品に双方が最新のスマートフォンなどを追加」するなど、戦いをエスカレートする姿勢を示していました。そしてHTCとアップルとのライセンス契約を開示するように米国裁判所に求めることまでしています。

 

だからサムスンにとっては突然、アップルとグーグルが和平に動き出したとなれば「根耳に水」「天地は奇々怪々、複雑怪奇」であると言った心境であると考えられます。グーグルに梯子を外された格好、後ろから弾が飛んできたイメージですね。

 

<アンドロイドは市場シェアで勝ち、経済でアップルに負けるのか?>

 もしグーグルがアップルと特許とライセンス契約で和平すれば、当然、各アンドロイドメーカーも(の何らかの形で)アップルとライセンス契約に踏み切ることになるでしょう。一台5ドル―8ドルと推定されているアップルの要求に屈するとなれば、アンドロイド陣営は市場シェアではアップルに勝ったものの上納金を納める結果になりそうです。

 

誇り高い韓国のサムスンの心境は、穏やかではないでしょう。そして国内の各アンドロイドメーカーも心配でたまらないと思われます。

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