結局、新型インフルエンザにはかからなかった件について
先月、サンフランシスコの本社に出張して、帰国後まもなく、待ってましたとばかりたくさんのスケジュールが組まれ、同時に宿題のWeb関係やらイベント関係の調整などが入り、忙殺されていました。
出張のタイミングは、まさに新型インフルエンザで大騒ぎになっていたころ。ここ数日、再び関連報道が増えていますが、先月末ぐらいからだいぶ落ち着いてきて、過剰反応もなくなってきたと思います。
そんなさなかに日本を離れてみたところ、日本の騒ぎは何か変だぞ、と思いつつも、疑問を呈しつつ自分もかかってしまったらしゃれにならんなと、ちょっとおとなしくしていました。ただ、おとなしくしていたために、逆にインフルエンザ大丈夫?と心配されたり。
さて、出張期間は5月17日から1週間。出国時は、まだ検疫まっさかりで、出発も相当遅れました。入れ違いで日本に戻ってきた本社の日本人スタッフは、日本についてから毎日保健所から状況確認の電話を受けていたそうです。
実際、インフルエンザに限らず、機内は相当のどから感染する病気に対して危険な気がします。うとうと寝ているとのどがからからに渇きますし、同じ席で食べたり飲んだりします。今回、それほど過剰にならなくても、いちおう機内では加湿タイプのマスクをするようにしていました。でも、普通使うのとは比較にならないぐらい、すぐ乾燥してしまいましたね。
ところで、今回の飛行機は、ボーイング777でした。機体はコンパクトですが、個人のスペースが若干広いように感じます。また、エコノミーでもオンデマンド型の映画システムだったり、メガネなんかを入れとくのに便利なポケットがあったり。
サンフランシスコに到着すると、空港の日本人を最後に、マスクをつけた人は見ませんでした。みんな握手もハグもするし、日本の過剰反応とは別世界。もっとも、日本の鉄道ほどの人口密度になることはまずなく、公共の場で感染する可能性も限りなく低いように思えます。たまたまくしゃみをした本社のスタッフに、ブラジルのマーケティング担当が、「豚インフルじゃないの?」と冗談をいったけど通じないというオチも。日本のように連日新型インフルエンザがどうした、という報道はないようです。
とはいえ、ちょっと気になったこと(今だから言える...)。
- 行きの機内では結構のどが乾燥した状態で爆睡してたため、感染しやすい状態でずいぶんいました。
- いっしょにミーティングをしていたWebマーケティング担当者。2日目ぐらいから風邪っぽくなり、最終日は結構鼻をかんでいました。
- ドイツのマーケティングスタッフと食事に行くときに、日本のラッシュを同じぐらい満員の路面電車に乗りました。そして、向かいに座ってた人がずいぶん風邪気味な感じでした。
- 手洗いしっかりしましょう、といっても、なんかいつもモノを食べる文化のアメリカ。手を洗わずにしかも手づかみでモノを食べることが多いなぁ、と気にかけていました。
- 体調管理が一番といわれていても、仕事も多いし、時差ぼけもあったし、ちょっと疲れ気味でした。
いずれにしても、何ごともなく無事でよかったです。
ちなみに、帰国時の検疫も簡素なもので、調査票(下の写真)への記入はありましたが、実際の検疫は、検疫官がひとり入ってきて、「熱のある人いませんね、だいじょうぶですね~」といって通りすがっただけで完了。
さて、ウェットタイプのマスクはあんまり役に立たなかったように思われますが、もうひとつ持参したノイズキャンセル型のイヤホンは快適な機内ライフに役立ちました。これは、出発が遅れたため、空港のショップで時間をつぶしていたときに見つけて衝動買いしたもの。機内のヘッドホン用プラグのアダプターがついているため、機内映画用にも使用可能。これを使うと、飛行中の騒音が大幅に軽減されるため、静かな音環境の中で映画を鑑賞できるのです。これは絶対耳栓よりもいいです。