オルタナティブ・ブログ > Allegro Barbaro >

開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

映画の中で別の命を吹き込まれるクラシックの名曲

»

先日、海外出張の機内で、ウッディ・アレン監督の日本未公開の最新作「Scoop(スクープ)」という映画を見た。スカーレット・ヨハンソン演じるジャーナリスト志望の女子学生が、死んでしまったジャーナリストのスクープネタを追いかけるコメディ。窮屈な席の小さい画面で鑑賞するには、ちょうどいい映画だった。

この映画では、随所でいわゆるクラシックの名曲が使われていた。湖のシーンで「白鳥の湖」だったり、ちょっとシャレも効いている。例のソフトバンクCMもそうだけれど、元の文脈にない音楽を、膨大なストックからさっと取り出してくる選曲の妙は、その音楽に新しい命を与えるかのようなすばらしい才能だと思う。

この種の音楽の使い方で秀逸だったのが、牧羊「豚」が主人公の映画「ベイブ」。なぜか、ネズミもベイブ(豚)も、ご主人様もサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン」のメロディを口ずさむ(譜例)。

オリジナルはフルオーケストラにオルガンも付いた実に荘厳な曲だ。それがなぜが、いろんな映画で大統領役をやってるジェームス・クロムウェルが演じているご主人様が、ベイブを元気付けるために、カントリー調の踊りをこの曲で踊る。実に荘厳な風景だ。いや待てよ、でも相手は豚なのだ。まったくのミスマッチのはずだが、なぜだかすっかりベイブのテーマ音楽として定着してしまっている。

ちょっと泣いてしまうのが、「威風堂々」。なんと、イギリスの魂のようなあの名曲が、アニメ「あたしんち」のエンディングテーマなのだ!(オフィシャルサイトによると2005年12月3日から別の曲になっている)今年生誕150年を迎えるエルガーは、果たして喜んでいるのか、泣いているか?

Comment(2)

コメント

Delphi テスターマン

先日に子供の学校のチャリティコンサートがあり、行ってきました。 プロのバイオリンの方の演奏などもあり、子供も本当の楽器の音に聞き入っていたようでした。
小さなホールでしかも最前列で目の前で、本物の楽器の音、弦が擦れる音が微かにするのもリアリティと言う点では凄いものでした。

その中でタイタニックのテーマを耳の全く聞こえない15歳の少年が弾いてくれました。 当然、タイタニックのテーマですので、わかり易く映画の画面を思い返しながら聞かせてもらいました。 ただ、耳が聞こえない障害を持ち、かなり練習を重ねてコンサートの日を迎えられたと思います。

でも、聞き入っていると、映画のスムーズな演奏よりも貯めがあったり、感情を込めて引かれている箇所もあり、耳が聞こえないとは思えない演奏で感激でした。 巧さというよりも感情に聞き入ったと言う感じですね。 やはり、コンサートは有名無名、大小に関わらず生の音はいいですね。

映画・テレビの主題歌という話題でしたので、ちょっとかすり気味ですが、読ませて頂いた文章でコメントさせて頂きます。

hifujii

Delphiテスターマンさん、コメントありがとうございます。
心の音を聴く体験をされたのですね。よかったですね。生の演奏は、やはりその場の呼吸を感じられるのでいいですよね。
蛇足ですが、私の所属するオーケストラで、以前アンコールに映画音楽を好んで選曲する時期がありまして、ETとかスターウォーズ(これは通常のプログラム曲だったか)なんかをやりました。タイタニックもそのひとつとして演奏した経験があります。私の場合は、残念ながら、そこまで感情移入できなかっと記憶しています。

コメントを投稿する