25年も使っている暗証番号がなぜか急に分からなくなる時
大学1年の時から使っている銀行口座があって、先日、いつものように口座から現金を引き落とそうとしたら、「暗証番号が違います」とメッセージ。「あれ?番号を押し間違ったかなぁ」と思って、もう一度番号を押しても同じようにエラー。「え~、そんな馬鹿な!」と思ってもう一度トライしたらとうとう、カードが無効になってしまった。
さて、こういう時あなたはどう思い、どう行動するのだろう?
まず、思ったことは、「えっ、スキミングでもされて、暗証番号を変えられた??」
そこで、急いで口座を凍結してもらう。電話口では「暗証番号を勘違いしただけでは?口座まで凍結する必要はないのでは?」と親切にアドバイスしてもらったのだけど、「25年間も同じ番号を使っているのですから、間違いようがありません」ときっぱり答えた。
その後、銀行窓口で本人確認を受け、口座を再開、カードも新しく作り直したのだけど、やっぱりどうしても理由が気になり、「すみません、以前のパスワードを教えていただくわけにはいきませんか?」と尋ねた。
「○○○○番ではなかったのですか?」と問いかけたら、「そうですよ。ですからまた同じ番号をパスワードにするのはあまりおススメ出来ません」
どういうことだろう?つまり25年間同じ番号を押し続けていたのに、あの時だけはなぜか別の番号が暗証番号だと勘違いして押していたのだろうか?
今となっては全く不明。
ただ、ただ、自分の記憶力の崩壊に恐ろしい思いをした。
その話を友人にしたら、「あぁ、わかるよ、その気持ち。オレ、昔、自動車を盗まれたことがあるんだよ。ここに停めたはずの車がないと気づいた時はオレは気が狂ったのかと思ったよ。」
「私の気持ちはわかるかもしれないけど、それって何の慰めにもなっていないよ。あなたの記憶は正しくて、私の記憶は間違っていたんだから(涙)」
この年で、記憶障害が起きたかと心配したのだけど、その後、特に何もなく、平穏な日々。しかし、それにしてもあれはなんだったのか??