iPhoneの画面サイズは変えないで欲しい
今年も、次期iPhoneの話題があちこちにあがってきています。どうも、大画面化は避けられないようですね。でも、私としてはiPhone「だけ」は、大画面化して欲しくないのです。
少し前の記事ですが、Dan Kogaiさんのブログで
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51737038.html
Appleのデザイン力がどれほど優れていようと、デザインできないものが一つある。
我々ユーザーの、肉体だ。
いくら「見劣りする」と言われようが、新しいモデルにあわせて手を大きくするなんてことは出来ない。Galaxy S IIの画面は、いかにSamsungがそれをわかっていなかったか、あるいはわかっていてもそうせざるを得なかったかの傍証だろう。劣悪なタッチ精度をカバーする最良の方法は、画面を大きくすることなのだから。
片手での操作に耐えるスマートフォンは、今もなおiPhoneのみ。
その意味において、iPhoneはすでに完成した製品だ。
これは、iPhone5の発表前に書かれたブログです。iPhoneは、初代からiPhone4Sまで、頑なに480x320の解像度を保ってきました。(retina化で実質960x640になりましたが)そして、画面サイズも変わりません。
大画面化・高解像度化など、マーケティング成果でも技術革新でも何でもありません。カネさえ出せば、すぐにでも実現できます。しかし、Appleはそれをしなかった。なぜでしょう?小飼さんの書いているように、「UXを第一に考えたから」ではないでしょうか?大きくすれば、指がとどきません。使いにくくなるのです。
もう一つ、解像度が変わると言うことは、アプリの設計が変わると言うことです。Androidは画面サイズを決めていなかったため、作るメーカー毎にバラバラな解像度になってしまい、アプリの互換性確保に重大な支障を生じているといいます。iPhoneは、4Sまでは単一の解像度で、アプリ側の対応は必要無かったのです。
しかし、iPhone5以降、画面サイズ・解像度が変更されました。横は同じで、縦が1136ドットです。ハイビジョンの16:9に対応したと言うことです。しかし、これでこれまで単一だったiPhoneの画面解像度が2種類になってしまったのです。Jobsが生きていたら、これは許さなかったのではないかなあ。。などと思います。
とはいえ、このときは横の解像度は温存されました。それによって、なんとか指は画面の端までとどくのです。しかし、これ以上は。。というところに、次のiPhoneの大画面化のニュースです。競合上仕方ないことはわかりますが、そんなことは問題にせず、UXのみを追求するのがAppleでしょう、という気持ちが、どうしてもしてしまいます。
2014.8.25追記
Android端末のフラグメンテーションについてはこんな記事がありました。